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冬季うつ体験メモ

年がら年中憂鬱な、いわゆる万年うつの僕だが、今シーズンは冬季うつというものを体感している。
いつものうつがひどくなっただけかもしれないが、シーズン的にも症状的にも当てはまる部分が多いので、これは冬季うつなのだと思うことにした。

ここ数日はだいぶ調子が悪く、参ってしまっているので、せっかくだから症状のメモをここにも残しておくことにした。

冬季うつの症状の振り返りもしていくので、暇な人は読んでいってほしい。
抑うつ状態なのに頑張って読むほどのものではないが。

冬季うつってなんだよ

まず、冬季うつについてざっと調べたことを書いておく。
冬季うつというのは、読んで字のごとく、冬にみられるうつ症状のことだ。
そもそも季節が変わるタイミングでは体調を崩しやすいが、気温も低下する冬はなおさらそれが起こりやすいということだろう。

うつ病や気分変調症など、気分障害系の精神疾患を持っている人は、普段の症状に冬季うつも重なって滅茶苦茶しんどいことになる。

冬季うつの具体的な症状は
・過食傾向(食べ過ぎてしまう)
・過眠傾向(寝すぎてしまう)
・甘いものが食べたくなる
・体重が増えてしまう
・疲労感による意欲の低下
・集中力の低下
・無気力感
・イライラ
・動悸

など、とにかくいろいろだ。
中でも目立つのは過食や過眠傾向のようで、食べ過ぎてしまうし寝すぎてしまう、はたから見れば絵に描いたような怠け者のようになってしまう。

僕の場合、過食傾向や甘い物を欲しがることはない。
空腹感があっても食事のために動くのが億劫で、何も食べない日もあるくらいだ。
逆に、過食や甘い物以外の項目はほぼすべて当てはまる。

最近は朝しっかり起きることができない。
朝ちゃんと起きれず、二度寝してしまうと、僕のような気分障害系男子は一日が台無しになった気分になる。マイナスのスタートダッシュをかましてしまうわけだ。
さらにここ最近は集中力も低下気味で無気力な気分が続いている。
そんな自分にイライラもしている。
今週に入ってからは、毎日の動悸にも悩まされている(現在進行形)。

そんな調子なので、這うような思いでやっている在宅ワークが、ここ数日はまるでできていない状況だった。
今日は作業をすすめられたが、動悸のせいもあってなかなか集中できず、一度休憩に入ると、ぐったりして動けなくなるというありさまだった。

なお、食事はめんどくさいのと、食べたら気力が尽きるのでまだ食べていない。用意はしてあるが、なかなか食べられないのが現状だ。食材を腐らせないために、食べないといけないが…。

ここまでが、表面的な症状のメモ書きだ。
無気力が過ぎてほとんど動けなかった、食事もちゃんととれなかった、というのが総評だ。
僕の部屋に監視カメラがあったとしたら、ここ数日の録画映像には、ほとんど動きのない、地蔵のような僕が映っていることだろう。ほぼ静止画である。

葛藤ループに入りやすい

精神疾患を患っている人は、自分が出来なかった事をカウントしがちだ。
SNSのいい感じのツイートや療法の1つとしては、出来た事をカウントして自分を褒めるのが大事だそうだが、逆をいってしまうのが精神疾患の患者に共通するよくない癖である。

かくいう僕もその悪癖を持っていて、動けなかった日は自分の無力さに打ちひしがれてしまう。何もしていないのに疲れてる謎の人の完成である。

この葛藤ループ癖と冬季うつには相乗効果がある。
冬季うつゆえに調子を崩して何もできず、葛藤ループが発動して自分を責めてしまい、翌日の不調につながっていくという、うつの永久機関が出来上がってしまうのだ。これほど相性のいいデバフがあるだろうかと言いたくなる。

ここ最近の僕は、この葛藤ループと冬季うつの合わせ技をもろにくらってしまっていた。
自己嫌悪や無力感という精神的な不調、動悸や頭痛という肉体的な不調が重なり、生きる屍状態になっていた。

持ち前の抑うつ症状でこうなることは珍しくないが、冬季うつも重なってボロボロになった次第である。

冬季うつの予防法もあるらしいよ

そんな困った冬季うつだが、なんと予防するための習慣があるそうだ。
めんどうになってきたので、権威あるサイトから引用させてもらう。

①できるだけ屋外で日光に当たるよう心掛け、外に出られない日でもカーテンを開けたり、電気をつけたりして部屋を明るくしましょう。

②散歩などの簡単な運動習慣や趣味を持ち、ストレスを発散しましょう。

③ホルモンバランスを整えるのに役立つアミノ酸が豊富な大豆製品や乳製品などを積極的に取り入れ、バランスの良い食事を心掛けましょう。

北海道深川市ホームページ『冬季うつ病をご存知ですか?』より抜粋
https://www.city.fukagawa.lg.jp/cms/section/kenkofuk/uo2pli000000ktbf.html#:~:text=%E5%86%AC%E5%AD%A3%E3%81%86%E3%81%A4%E7%97%85%E3%81%AF%E3%80%81%E5%AD%A3%E7%AF%80,%E3%81%AB%E5%A4%9A%E3%81%84%E5%82%BE%E5%90%91%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

要は
散歩とかで運動して日光を浴びよう
それもできないならカーテンを開けるなり電気をつけるなりしよう
バランスのいい食事をとろう

だそうだ。
『うつ病の人に散歩しろだと!?!?』
という怒りの声を予見したのか、
せめてカーテン開けるなり電気つけるなりしろ』
というけん制をしている辺りがさすが公共のホームページである。

全体的に、うつ病患者の視点からすると
『それができりゃ苦労しねーよ』
と、前回書いた記事のような事を思ってしまう内容だ。

予防法に対する冷めた見方はここまでにして、
ここからは僕がこの予防法をできているか見ていく事にする。

僕はいちおう、一日に一度は外を歩くようにしている。
極力部屋を暗くしないようにカーテンは開けるようにしているし、電気もつけている。
(調子が悪すぎるとそれもできないが)

食事に関してはてんでダメな状況だが、改善しないといけない部分だろう。
食べるおっくうさと、食べることによる疲労をどうにかするのが今後の課題だ。宅配食でも試してみたいが、今はそんな金もないので気合いで食べるしかない。
(2月8日19時時点で、まだ何も食べていない。これから食べる。)


こうして書き留めた理由

最後に、こうして現状を書いた理由を残しておく。

自分がどういうひどい状況にあるかを箇条書きにして
『僕は可哀想!!』
みたいな疑似被害者ムーブをしたいわけではない。

僕にはメンタルクリニックの診察時に空元気をやってしまう癖があるのだ。


ちなみに診察時の空元気とは、医師の質問に対して
「なんとか働けてます」
「生活できてます」
みたいに答えてしまうことだ。

仕事や生活ができているのは、ほんのわずかな調子のいい時だけなのに、それを基準に受け答えしてしまうのである。
これをやると症状を軽く見られてしまい、何かと不利になりやすいし、状況が医師に伝わらなくなってしまいがちだ。

しかし、喉元過ぎればなんとやらで、冬季うつを抜けて通院した僕は、医師の質問に対して
「いやぁ、何とか生きれてますよ」
とかヘラヘラ言ってしまうだろう。

その予防のためのメモ書きに、少しだけ手を加えて記事にした次第だ。

せっかく体調が最悪なのだから、ちゃんと形に残しておこう。
医師にこの状況を伝えよう(記事の事は教えないが)。

という、自分の悪癖の対策として書いたわけである。
スマホのメモ帳にでも残しておけ、と言いたくなる人もいるかもしれないが、精神疾患を患う人の中には、僕と同じような空元気の名人が一定数いる。

誰かが症状をメモする癖をつけてくれれば、という気持ちもあって、記事に残すことにしたわけである。

一通り書きたいことは書いたので、今日はここまでにする。

今も動悸がしているし、横になって意識を失いたい気分だ。
しかし、残った力を振り絞って食事をしなければならない。
ちょっとでも共感できた人がいるなら、これから生活をしようとする僕の健闘を祈ってほしい。

では行ってきます。

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