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渡英

 成田空港に着いて、換金をして荷物を預ける。大きなキャリー2つを預けるはずだった。事前に重さを測り、どちらも25キロ未満だった。

しかし、「10キロオーバーで、超過料金は7万円になってしまいますが。」と言われる。
そう、エコノミークラスが預けられる荷物は“合計”で25キロ未満だったらしい。

 7万円は、「もう仕方ないから払うか。」と思える額ではない。笑 すぐに荷物を入れ替えて、1つのキャリーに25キロ分をつめた。「最初からこれだけで良かったやん。」と思えるくらい充実したパッキングをして、再び預けた。

 ひと段落着くと、友達が見送りに来てくれた。高校時代のチームメイトと大学でのチームメイト。中には、静岡から来てくれた友達もいた。感謝を超えて申し訳ない気持ちになったが、その分やってやろうという気持ちは増す。責任感が増す。本当に感謝している。
 母が買ってくれたコンビニのおにぎりを食べて、みんなと写真を撮って保安検査に向かった。

 友達に見守られながら、チケットをかざすと赤い色とブザーが鳴る。「ん、気まずい。」ここはスムーズに旅立つところだろ。
 と思いながらも、なんとかゲートを通り、搭乗口へ向かった。

 搭乗口に着くと、すでに搭乗開始していた。そこで、保安検査でブザーが鳴ったのは、すでに保安検査を潜る時間が終わっていたのだと気づく。笑 
道理で周りに人が居なかったわけだ。貸し切りじゃないか?とか冗談浮かべてる場合ではなかった。

 丁度僕の席が搭乗するタイミングで、なんとか飛行機に乗ることができた。緊張に襲われることも、余韻に浸る余裕もなく離陸した。
 僕は通路側の席で、1席空いて中東系のおじさんが座っていた。

 しばらくすると、機内食が来る。美味しい。当たり前だけど英語での質疑応答が始まった。メニューと飲み物を聞かれ、問題なく答えることができた。

機内食


 ハリーポッターを観ながら美味しく食べていた。ちなみにハリーポッターを観るのは初めて。さすがにイギリスに行くから観ておこうと思った。
 オレンジジュースも美味しい。と嗜んでいたら、洋服が濡れる感覚があった。「え、溢した?」
めっちゃ溢していた。Tシャツも、ズボンも誰が見ても分かるくらい濡れていた。
 どう考えても自分に非はなかったから冷静になって、コップを見ると亀裂が入っていた。笑 あらあら。勘弁してくれよ。。

拙い英語で、CAさんにカップが壊れていて溢れてしまったから、タオルとかティッシュを頂戴と伝え、対応していただいた。
応急処置を済ませて、落ち着いた。現在白ティーに薄がかったオレンジの模様が加わっている。

機内の電気が消えて、寝るムードに入る。1席挟んだ、中東系のおじさんが2席を盛大に使いながら寝る体勢をとった。僕は、邪魔だ、とか狭い、とか悪い感情なんて一切生まれず、単純に「すごい。」と思った。これが海外か、外国人かって。なぜか羨ましくなった。
友達からもらったネックピローを使いこなして寝た。
意外と寝れた。

起きたら2回目の機内食が届いた。珈琲がとても沁みたので2杯も飲んだ。ハリーポッターを見終わり、本を読んでいるとトランジットのカタールに着いた。思ったより時間経つの早かった。

トランジットの方向に歩き、荷物検査をして、危険なものを持っていないか確認する、いわゆる空港の検査と言えば誰もが浮かぶゲートを潜る。

「見たことある色と音が聞こえた。」
赤色とブザー

さすがに焦った。笑
ちょっと道を外されて、機械を使いながらくまなく検査をされた。誰かに仕込まれていないよなとか不安になりながら、検査はクリア。純正の日本人、そんな危険なもの持てる勇気もないから。笑

なんとか到着して、ひと段落した後、せっかくなので空港をまわってみる。次の飛行機まで4時間あるから時間には余裕がある。

ハマド国際空港


カタールハマド国際空港はワールドカップムードに染まっていて、僕的には気分が上がる。買う気もないのに、いろんなお店に入ったり、分かっていることを店員に英語で話しかけたりと、僕なりに楽しんでいる。



以上の通り、これだけで十分な土産話になる程のことが起こった。
今の正直な感想、本当に楽しい。まだ始まったばかり、下手したら始まる前なのに、楽しすぎる。こんな経験そうできない。自分に起こること全てに意味があると思うし、人生の経験値を積み上げるために必要な学びであると感じる。持ち前の積極的な心で、全てを前向きに捉えて、当たって砕けよう。

軽く聞こえるかもしれないけど、
今しかできないことを楽しもう。

そろそろ、インフォメーションに行こう。今度は余裕を持ってゲートを潜らないとね。

ではまた。

that's all

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