ありがとう。さようなら。
昨日の昼頃食事の後に少し腹痛。
違和感がありトイレへ行ったら
ナプキンに血がついてた。
その後、ずっとお腹がモヤモヤしていて
トイレに行ったら
でろんという感触と一緒に赤黒い血の塊がでた。
中華まんじゅうみたいな形だった。
便器に手を突っ込みながら拾った。
らんちゃんはいないか指で塊をさぐった。
感覚を開けながら続く腹痛。
声が出るくらいの痛み。
トイレに行くのが怖い。
トイレに行くたびに血の塊が出る。
その度に泣きながらさぐる。
旦那ちゃんがあたしの横で
大丈夫、大丈夫、とあたしの背中を撫でる。
リビングのマットの上で横になりながら
怖くて泣いた。
らんちゃんはこのままいなくなってしまうの?
わんわんと泣いた。
旦那ちゃんはあたしの体をぽんぽんと叩いてくれるけれど、あたしはその手を払った。
痛みで何かがわかるような気がしたから
細かい痛みも感じたかった。
1時間ほどすると、痛みがするんと消えた。
他の感覚がわかるようになる。
あんなに痛痒かった乳首が何事もなかったように
痛くも痒くもない。
胸のモヤモヤもないような気がする。
何が悪かったのか
考えてみてもわからない。
旦那ちゃんがシャワーを浴びている間に
病院に電話した。
とりあえず様子を見て明日来てくださいと言われた。
布団に入ってまた泣いた。
塊が出る感覚に何度か襲われた。
トイレに行くのが怖くて
行こう、と気持ちが決まるまでしばらくかかった。
結局朝までに2度トイレに行ったけれど
胎嚢のようなものは見つからず
おかしな夢を何度も見ては起きを繰り返して
朝を迎えた。
病院についてトイレに行ったら血の塊とは違うものがでた。
らんちゃんだと思った。
拾いあげて紙に包んだ。
尿検査と血圧検査をしたけれど、流産してしまったのなら必要ないのではと思って看護師さんに経緯を伝えた。
らんちゃんであろう塊を渡した。
診察室にはいって、先生に
👩⚕️さっき預かったのは胎嚢じゃないと思います
と言われた。
もしかしたららんちゃんは生きているのかもしれないと思った。
内診で、先生がカーテンを開けて
しっかりあたしの目を見て
👩⚕️赤ちゃん、いないです。
そう言った。
昨日からずっと覚悟していたからか
ああ、やっぱりそうか、と
正直そんな気持ちで
泣くとかそんなんじゃなく
なんか空っぽになった感じだった。
結局あたしは絨毛膜下血腫だったらしい。
次はそれにも注意して進めましょう、と言われた。
それはわかるけど、絨毛膜下血腫なんだったら早く言って欲しかったと思った。
聞いたところで何かできたかはわからないけど。
不全流産と診断され
残った残留物を取り出す手術をすることになった。
来週、あたしの妊娠は完全に終了する。
悔やまれるのは、らんちゃんをトイレから拾いあげられなかったこと。
ちゃんと手を合わせてあげたかった。
らんちゃん、ごめんなさい。
たった数週間だったけど
家族3人だった時間は特別でした。
いつまで経ってもなんか空っぽな感じです。
昨日お腹が痛い時
もういやだ、と正直思いました。
こんな苦しいなら辛いなら妊娠なんていやだ、って
妊娠してから毎日が怖くてたまらなかったし。
それでもやっぱり
旦那ちゃんの子供が欲しいな、と思う。
ただ、そんなに猶予もない。
時間的にも、金銭的にも。
残りのひとつの受精卵。
あの子を最後に不妊治療は終えよう。
そう決めました。
今回の妊娠が、らんちゃんが
あたしに教えてくれたことを大事に。
らんちゃん、ごめんね。
そしてありがとう。
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