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役場から錦江町の未来を!第一回錦江町役場職員研修を実施しました。

令和5年度より錦江町役場職員を対象とした職員研修を株式会社エーゼログループが担当させていただくこととなりました。
役場職員に向けた研修プログラムは、かつて岡山県西粟倉村にて2017~2018年度の2年間にわたり実施させていただきました。担当課の垣根を超えて16名の職員の方に参加いただき、最終的に15の事業が生まれました。さらに事業のための法人が村内に新たに立ち上がるなど、様々な変化が生まれました。

参考:
『役場らしくない役場へ。 西粟倉村地方創生推進班の活動を振り返って』
https://throughme.jp/idomu_nishiawakura_suisinhan2/

その実績をもとに、職員の皆さまと一緒に錦江町の未来を考え、実行していくための研修を行うこととなりました。
今回は2023年6月22日に開催された第一回研修の様子をもとに、これから実施していく職員研修についてご紹介いたします!


職員研修のはじまり

錦江町では将来の姿として「子や孫へ、希望あふれる未来を創りつなぐまち」の実現を目指しています。そこに向けて多くの課題があり、様々な取り組みを計画しています。
どの課題に取り組むかに関わらず共通して求められるのは、目の前の課題に対して、問題意識を持ち、解決へ向けて仮説検証を行いながら実行していく力です。さらに町全体として、実行していく人を応援し、サポートできる環境や人材、仕組みを生み出す。行政職員はもちろん町民全体にその機運が広がり、皆で一緒に協力し合える町へ変化しようとしています。将来の錦江町へ向けて、まずは役場職員が土台となるべく今回の研修を実施することとなりました。

開催にあたっての新田町長の言葉からも研修に対しての期待感が伺えます。

「錦江町役場として、人口減少が進んでしまっても自立した筋肉質の町へ体質的に変化していきたいと考えています。地方創生は単純に人口を増やすのではなく、当事者意識を持った方や、自分から汗を流して動いていこうという意思も持った、現在町にいない価値観や業種の方々を増やしていけるか。そのために私たち行政職員が外部からの人材の触媒となり、本気で伴走していける能力を身に付ける上で、この研修が一番大事なものになると考えています。
そして、行政職員から本来の町作りの主権者である住民にその手法をお返しする動きに結びついていくことが重要です。そのために自身でどのようなアプローチができるか、自分の心の中をしっかりと見える化し、今後のローカルベンチャーの立ち上げに協力していただければと思います。」

研修には、町長より選出された錦江町役場職員15名が2年間(全8回)という(研修としては)長い時間をかけてプログラムを進めていきます。参加者は錦江町が抱える課題に向き合い、解決へ向けた事業を計画・実行するノウハウや思考術をワークショップ形式で実践していきます。
その結果、役場職員が町の将来を築く起点となる「チェンジ・エージェント」となることを目指しています。

2年間の職員研修のプログラム

職員研修が目指す「チェンジ・エージェント」とは

「チェンジ・エージェント」とは何を指すのでしょうか。
一言で表現すると「変革の担い手」です。
自身が何かを変えていく中心人物になる人材、自分以外の誰かが変えていくのをサポートする人材、いずれも「チェンジ・エージェント」を意味します。
行政職員の場合、行政が中心となって(もしくは組織として)自ら変革を起こしたり、民間事業者が変革をもたらす動きをサポートしたり、もしくは官民連携のプロジェクトが生まれることも考えられます。新しい人材や取り組みを目の前にしたときに、経営のトップや地域のリーダーといった立場でなくても、町内外からもたらされる変革の種を見逃さず、現場の小さなできごとを増幅し促進していくことが、チェンジ・エージェントの役割です。

これからの錦江町の未来を担う役場職員の皆さん

第一回研修「視点を定める」

2年後に大きな目標を掲げている研修ですが、初めに取り組むテーマは「視点を定める」です。
視点を定めるとは、各職員が研修を通じてどの視点から町について考え、取り組んでいくかを明確にする作業です。
一人の行政職員であると同時に一人の町民でもあります。職員として、もしくは一人の人間として錦江町を見たときに「一番気にしている点(問題意識)」は何か。ご自身に向き合い、自身が持っている視点を書き出し、各グループ内で共有を行いました。
共有された視点は、「教育・地域コミュニティ・福祉・観光・・・」などご自身の職務に関連したものや、個人的な状況によるものなど、様々な角度からの視点が挙げられました。各視点に対してグループ内で「なぜそのテーマに関心を持っているのか」の問いが投げかけられ、個人の言葉として語られ自然と自己開示が行われていきます。
業務内容にとらわれず自身で関心度の高い課題を言語化することで、課題意識が明確になります。さらにそれらの現状と将来的な理想を整理した際に見える「差」が今後取り組むべき課題となって、はっきりとした輪郭が見えていきます。
研修の開始当初は、研修に対して戸惑いの表情が多く見られましたが、お互いに考えを共有し、話し合うことで、次第に肩の力が抜け積極的に対話がなされていた様子がとても印象的でした。

真剣に自身の心と向き合う職員の皆さん

第二回目に向けて

第一回の研修では職員個人の視点の整理と課題意識の見える化を行いました。
第二回では、どうすればその課題が解決でき、解決した先にはどのような明るい将来像が描けるのか妄想を重ねていきます。そして、その将来を実現するためには何に取り組めば良いかの仮説を立て、課題解決への道を探っていきます!


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