「言葉」は持ち運びと再現ができる最強のクリエイティブ
ホームページ制作やグラフィックデザインなど、クリエイティブを手掛けている浅見制作所ですが、キャッチコピーやコンセプト文章などの「言葉のクリエイティブ」も一緒に提供させていただく機会が増えました。
最初に、僕が作らせていただいたそれらの言葉を紹介させていただくと…
横瀬町の保育施設&絵本de子育て事業をしているタテノイトさん。
「らしさ」を育み、生き方をデザインできる子どもへ
「こうあるべき」という画一的な教育ではなく、一人ひとりの子どもの中にある本来的な「好き」とか「やりたい」などの感情を大切に、自然保育の中で本質的な学びを提供する場所として、このコピーを考えました。
ちなみに「タテノイト」というブランド名も作らせていただきました。
大阪府和泉市の若手議員 井阪ゆうたさん。
この和泉に、すべてをかける。
30歳で若き政治家への転身をした井阪さんは、このホームページを作ったときは政治家1年目。なんの実績もなく、今までの功績を伝えることができません。ただ、その思いと熱意を“宣言”することだけはできる。だからこそ「和泉にすべてをかける」という、少し過剰なくらいの言葉をメインコピーにしました。
宣言して、あとは愚直に着実に積み上げていくだけ。井阪さん応援してます、頑張ってください!
箕輪厚介さんらが立ち上げたトゥクトゥク販売会社「TUKTUK STYLE」さん。
無駄を乗りこなせ!!トゥクトゥクに乗って、ごきげんライフ!
これは最初の打ち合わせで箕輪さんが話していたコンセプトから、バシッとこういうことだよな〜と思い作ったコピーです。「トゥクトゥクに乗って、ごきげんライフ!」は箕輪さんに付け足してもらった気がします。
コンセプト文章は箕輪さんがまとめてくれたので、これ読めばコピーの背景が一発でわかります。
埼玉県所沢市の工務店「ヒロ建工」さんのリノベーション部門会社「ヒロベース」さん
“好き”が暮らしになじむリノベーションを。
ヒロベースさんの主要メンバーやエンドユーザーさんにインタビューをさせていただいたのですが、本当にきめ細かいモノづくりをするプロフェッショナル集団という印象を受けました。
特に、お客さまが「やりたい! 」「好き! 」という感情が動くポイントをしっかり引き出して、それを生活の中に取り入れるリノベーションがめちゃくちゃ上手だなって思います。
本が好きで本棚を作るなら、普段読む本の種類とサイズはどんなのが多いですか? とか、ここにこういう場所があったらめちゃくちゃ便利ですよね? とか。お客さんが抽象的にこうしたいって思っていることを、具体で提案する。それが違和感なく生活に溶け込むよう作り上げるから、「“好き”が暮らしになじむリノベーション」を提供しているなと思いました。なのでこのコピー。
こんな感じの言葉作りをさせていただき、割とこれらのご提案がお客様にスッと受け入れられたり、めちゃくちゃ気に入ってもらえたりするのがほとんどで、それがとても嬉しくて楽しいなと思っている次第です。
で、ちょっと今日は、そんな言葉の魅力の話をしようかと。
「言葉」は気軽に持ち運べて、どこでも広げられる
言葉はほとんどの人間が手にした共通のコミュニケーション手段です。誰もが簡単に使えるからこそ、その価値を見直されることは多くはありません。
でも、言葉は人を優しく包んだり、そんなつもりがなくても誰かの心を突き刺したり。とてもあたたかくて繊細なものだなって思います。
みなさんも、誰かの言葉に傷つき、何かの言葉に救われたことがあるかもしれません。
それだけ言葉は、誰しもの身近にある、クリエイティブの源泉だと思います。
誰もが扱えるからこそ、僕たちが作らせていただいた言葉も、簡単に旅をします。
例えば、冊子なら物理的に持っていなければいけないし、Webサイトならスマホとかで表示しないと見れない。でも言葉は、頭の片隅にさえ置いておけば、簡単に持ち運びができて、しかもお客さん自らが「再現」できちゃうのが素晴らしい。
しかも、お客さん自らが気に入れば気にいるほど、その言葉はお客さんの身と一体となり、何度でもクリエイティブがアウトプットされる。出来上がったデザインを見てもらう以上に、そこにはその言葉を愛してくれる人の想いが乗って、言葉は旅をしながら形を変えたり、より洗練されたりするのかもしれません。
言葉は最強のクリエイティブです。僕も、もっともっと言葉を世の中に生み出して、たくさんの人に喜んでもらえるよう、毎日言葉と向き合って、精進していこうと思います。
公開後に思ったこと、メモで置いておきます。
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