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【詩】Space Run Away

郊外都市の横断歩道
ここが僕の世界の中心である

道行く人々 それぞれにシナリオがあって瞳に映る景色の輝きも変わる

僕はまじまじと見ていた
お酒を片手に帰る恋人たち、くたびれた背広のサラリーマン、虚ろな目をした少年、水商売の女

世界は果てしなく広いはずなのに皆この中心で生活(くらし)を育んで殆どの人はここで一生を終える

ある日夢で宇宙を見た
スターウォーズの見すぎだろうか

そこには果てしなく僕らの想像の及ばない世界がある
僕らは宇宙の中、この地球に足をつけている。
生活があって葛藤して分かり合って子供が産まれて命を紡いで
そうした暮らしも一瞬で壊せるようなテクノロジーや人のカルマに脅かされる世界

宇宙はこんなにも広いはずなのに
いつもいつも僕らは争って憎みあった
僕らの悩みなんてちっぽけなはずなのに
寿命を縮めるほど震えて怒って泣いて崩れ落ちている

人の数ほどそれぞれの宇宙がある
この地球も宇宙で
あの子のスカートも
果てのある1号環状線も
曲がりきれず死んでしまった
あいつの母親も
全部が宇宙で

Space Run Away

Space Run Away

曲がりきれずにぶつからないように
この逃避行はまだまだ続くから

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