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東京路地紀行 13 葛飾区立石

呑んべえの聖地のひとつでもある葛飾区立石の横丁、「呑んべ横丁」。
最近はやりの駅前再開発に伴い、ここも消えてしまう運命にあり、8月中旬の某日、訪れてみました。
立石は過去2回程度しか訪れたことがなく、それも横丁で飲むのが目的ではなく、暗渠を歩いたり、立石の名の由来の「立石様」を見に行ったりでした。横丁で飲むこと自体、あまりしたことがなく、飲み屋横丁は素通りで眺めるのがもっぱら。今回も覗く程度で訪れました。

まずはこの横丁の看板ともいえる「呑んべ横丁」の横断看板を見ていきましょう。

この日は明るい時間にしかいませんでしたが、夜になるとここだけ灯りがともり、「呑んべ横丁」の文字が暗闇に浮き出てきます。

立ち退き後の駐輪場ごしの横丁
アーケードの横丁へ。風雪に容赦ない日光にも耐えてきた屋根

横丁アーケードの天井を見上げるとトタン一枚の屋根。渋い、もう見かけることもまずないですよね。雨の日に訪れたことはないけど、雨漏り心配。

傾いた看板にもの哀しさを感じます


クランク状の路地へ

ここもなくなってしまうのでしょうね。「牛坊」どんな店だったのだろう?

8月末でここは閉めて移転するとのこと。開店前からの行列

こちらは鳥肉の店「鳥房」(とりふさ)。かつて一度入ったことがあります。焼き鳥店かと思ったらメニューは手羽先2羽しかないという店。それがまた中途半端ない量で完食するためにビールをのどに流し込むと腹が膨れてさらに食べにくくなるという苦しさ。でも味は良かったので満足した記憶がります。

赤線跡近くの路地


赤線跡へ通じる路地

この路地を右へ曲がると赤線跡を感じさせるカフェー建築の建物の前に出ます。このあたりから赤線地帯へ。

カフェー建築の名残のミニタイルの円柱、赤線を思わせる

店は代替わりしているでしょうけれども、その円柱とミニタイルにかつての賑わいを感じます。

もう人は住んでいないのかもしれないアパート
昭和の雰囲気たっぷりの路地

この路地風景は今回の立石巡りでも気に入った場所です。こげ茶色の家屋と濃い緑色の植生。盛夏、猛夏を感じさせてくれます。猛夏という言葉はないか。。。(笑)

灯りのともった横丁を後にします

8月中旬、お盆のころ、まだ営業している店舗はあるようでした。9月に入ってこの辺りももう真っ暗になっていることでしょう。

さて、暗くなる前に帰りましょうか。
次にこの町を訪れるときは新しくなっているとき?ピカピカの町に来たいと思うのかな。

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