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5年に1度のビッグイベント!免許更新は人間観察に忙しい

免許更新に行ってきた。
めんどくさくて大嫌いだった免許更新。でも実は、人間観察が好きな私には最高の場所だった。

わたし
毎回恒例だが、2か月もある更新期間の最終週に滑り込みセーフ。
夏休みの宿題も、重たい仕事の締め切りも、ファンクラブの更新も、約束の時間の待ち合わせも全部ギリギリの私はやっぱり免許更新もギリギリ。
早くやった方が気持ちがラクなのに、わかっていてもやめられないギリギリ生活。

警察署前に咲いていたツツジが綺麗で鼻歌混じりに歩いていたら、最後に小走りで私を抜き去ったおばさんに先に番号札を取られてしまった。
彼女は前の講習に滑り込み、彼女より30分多く免許更新に時間がかかってちょっとイライラ。でも、きっと横入りして抜いたおばさんは今日きっとなにか運悪いことが起きてると信じてる。

そして、呼ばれるまでに番号札なくすのも恒例行事の私。ポンっと無意識にどこかに入れちゃう。
免許更新てホント性格が出る。

同世代のモタモタ男
おばさんに私と一緒に抜かされた男性。
そもそも彼がモタモタしていて、でも明らかに免許更新だし、抜いたら悪いよなぁと躊躇したがためにあのおばさんに抜かれたのだ!(全力で根に持っている)

番号札取って待っとけとおおーきく書いてあるのにモタモタ。
必要事項の記入もモタモタ。
毎回名前を何回も呼ばれているのに気づかずモタモタ。何度も呼ばれるから彼の名前を覚えてしまった!呼びに行こうかと思った!
しかーし。彼もまた私よりひとつ前の講習に滑り込み、早く終わって帰っていた。くっそー!!

同世代の男性にめちゃめちゃ厳しい私だが、まさか免許更新でも遭遇するとは。

化粧直し女子
でっかい鏡広げてヘアメイク直してる女子。
前髪何回とかしても変わらないから!
確かに気持ちはわかる。
私はこの5年間とんでもなく見るたびに憂鬱になる免許証だった。
そして、今回の免許証もとんでもない顔をしていた。昨日あんだけ小顔マッサージしたのにおかしいな…
でもこれが真実(真実はいつもひとつ)。

メガネを忘れてごねるおじいさん
「眼鏡等って条件付きだから、メガネがないと違反なのよ!」
「でも昨日も来てダメだったんだ」
「昨日は受付時間終わってたのよ!」
「なんでメガネないとダメなの?」
「昨日はメガネしてきてたじゃないですか」
「これじゃ更新期間が過ぎちゃうよ」
「大丈夫あと1か月あるからね!」
と、免許更新に何が必要かメモを持たされていた。
「入れたところを忘れないように、カバンのここに入れたよ、今回はなんのメモか分からなくならないように表面に書いたからね」
と、係りの人にしっかり何度も繰り返されていた。
毎日来てるんかーい。常連臭がプンプン。
「更新して大丈夫なのかな、あの人…」と心配になったのは私だけではないはず。

この方の他にも、受付だけしていなくなってしまったおじいさんもいた。
この方の他にも、メガネを忘れたご高齢の方が何人もいた。
本人が更新したいと言う以上、なんの障害もなく、認知症もなければ基本的には更新させるのが彼女たちの仕事なんだと思うけれど、なかなか難しいですね。
そして、係りの方が皆ご高齢の方の対応に慣れているのもびっくりした。
毎日こういう状況なのだろう。
高齢化社会とはなにかも学ぶことができる免許更新。学びが多すぎる…

講習の先生
50代後半であろう男性の先生。
1日何回転も、繰り返し同じ話をするなんて大変な仕事だなぁと見守る。
愛想もなく、抑揚もなく、セリフを呼んでるだけと言う感じの先生だった。「そりゃ飽きるよなぁしょーがないわ」と見守った。
しかし、最後に彼から修了証をもらう時にお礼を言ったら、「気をつけて帰ってくださいねー」と、講習とは全く違う人間味のこもった言葉をくれた。そうだよね。先生も、感謝されなきゃやってられないよね。

めんどくさくて嫌いだった免許更新。
でもこんなに人間観察が楽居場所だったと今回初めて知った。
ライターを志してから、周囲の出来事をよく見るようにしようと思い、出来るだけ外では自分の世界に入らないようにしている。
スマホばかりいじっていないで周りを見れば楽しいことがたくさんあるな、と気付いた免許更新でした。
5年に1度という、オリンピックより貴重なイベントだし、次回も楽しもう(でもたぶんまたギリギリだと思う)。
そして今回もやっぱり写真酷かった。でも、真実はいつもひとつ。


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