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推す力

去年、ジャニーズの寺西拓人くんに(一方的に)出会った。

うちの家系は代々ジャニオタ。
祖母は相葉くん、
母は郷さん→KinKi Kids、
私はKinKi Kidsと山P、
妹は手越くん→KinKi Kids
遺伝子に組み込まれたジャニオタの血。

久々に推しがいのある人を見つけて満たされた35歳からの、推しのすすめ。


ジャニーズへのポテンシャル


当時寺西くんはジャニーズJr.で、SHOCKに出演していた。
小学生の頃から25年近く推してきた山Pを突然の退所によって失い、行き場を失っていた誰かを推したい欲。
同じく25年推しているキンキは殿堂入りで存在していたものの、1年に一回しか会えないし…あの人たちツンデレだし…
「私のジャニーズへのポテンシャルはこんなもんじゃないんだぁぁぁぁあ!!!!もっとジャニーズにお金を使わせてぇぇえええええ!!!!」
と、なっていたある日、出会った。
と言うか、気付いた。
SHOCKで光一くんの後ろで踊るセクシーなイケメンに、気付いた。

恋は盲目

その頃、バックについてる子を探すと言う習慣はすっかりなくなっていて、それまでは寺西くんを全く知らず。名前すらも。
しかし、彼は数年前からずっとSHOCKで光一くんの後ろにいたのだ。
毎年買っていたSHOCKパンフレットにもしっかりいた。
絶対目には入っていたはずだ。
灯台下暗し。
なんで早く気付かなかったのかしら(それは山Pに満たされていたから)。
今になって見返してみたら、当然ながらSHOCKが中止になった時のインスタライブにもバッチリ映ってたじゃん。
確かに見た記憶あるなぁ、チャラそうな金髪の子いるなぁ、と。
あなただったのね!!!!(大興奮)




推し心の変遷

SHOCKの映画一回目を観たときに、
「あれ?光一くんの後ろにいる金髪の子イケメンじゃね?Jr?」
となり、誰にも言わずひっそりと名前を検索。
ふむふむ。

SHOCKの映画2回目を妹と観た時に、
「こないだイケメン見つけたから観て!あてて!」
と言ったら、彼女は
「高田くんのこと?あ、湊くん?」
と言ってた。最後まで名前出てこなかった。
4択でなんではずすの。妹の好みではないらしい。
そして、
「つーかJr.ってやばくない。高校生じゃないの?姉ちゃん産めるよ。子供だよ、子供」
とも言われた。(これ当時、今度はJr推してるって言うと全員に言われた)
高校生じゃなくてよかった!!!
でもこの時はまだ認めたくない、20年くらいの年月を経て、今更このおばさんがJrを推すなんて!!!と、頑なだった。

SHOCKの映画3回目をまた妹と観に行った時には、
「だめだ、光一くんを観たいのに寺西くんを探してる自分がいる。どうしよう」
と妹に相談する始末。
当然、全力でキモがられる。
その日の帰り、
「てらにっし(寺西くんのジャニーズwebのブログ)面白いよ」
と妹に薦められたが、
「へー連載持ってるなんてすごいねー」
すでに全力で愛読していて毎日癒し系の文章にニヤニヤしてることを隠した35歳。

SHOCKの舞台をこれまた妹と観に行った時には、
「常に光一くんと一緒にいるから目が忙しい」
と相談していた。
このころにはもう、solitaryのてらにっしの求愛の舞が楽しみすぎて、最初の足音にあまりに緊張しすぎて、妹にこの姉の動揺を悟られぬよう必死に息を殺してひっそりと手に汗握った(2階最後列の端っこという快挙を成し遂げたにもかかわらずこの動揺)。
「Jr情報局入りなおしなよ。You &Jになった時、やめないでそのまま会員番号残しときゃ良かったね」
観劇後に言われた。妹は全てお見通し。
そしてこの後すぐにてらにっしのJr卒業が発表。

それからと言うもの、去年は寺西くんのおかげで私のジャニーズ欲は満たされた一年となりました。
寺西くん繋がりですげー若いファンの子と友達になったり、川越でフレディを2列目センターで観た幸せな記憶で私は今日も頑張れる。


心は中学生

とにかく、いくつになっても誰かを推すと言う能力に衰えはないことがわかった。
SHOCKの映像がパッとテレビで流れても反射的についバックを探す自分がいる。
小中高で長年Jrを推してただけあって、どんなカメラアングルに切り替わってもバックについてる人を瞬時に見分ける能力、まだ健在だった。(ジャニオタなら誰でも持ち合わせている特技だと思う)
センターで努力しなくても見つけられる人より、頻繁に見切れる推しを頑張って探して見つけた時の喜びがクセになるのだ。
そして、昔から寺西くんを推している推し先輩のブログを読んで日々勉強。
嵐のデビューに、部活中のテニスコートでキャーキャー言ってた中学2年生から全く成長が見られない。
心は中学生。


推しがいる生活


ジャニーズの、ジャニーズ内でファンが勝手に回遊する制度、どこの企業にも真似できない素晴らしい風土だと思う。
「頼む誰かを推させて!!!お金使わせてくれ!!!ジャニーズ帝国の繁栄のために!!!」
なんて素晴らしいリピート顧客が大量についている企業が他にどれだけあるだろうか。
そして、ディープな山P推しがまさかの寺西くんに異動するなんて、果たしてジャニーズのお偉いさんは想像していただろうか。

いくつになっても遅くない。
あなたも新しい推しを探す旅に出かけたら、きっとなんでもない毎日がキラキラ輝きだす。

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