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空白を満たしなさい

春クールが終わり、夏クールが始まるまでに、ぜひ見て欲しいドラマがあります。
それは、ドラマ「空白を満たしなさい」です。


原作は平野啓一郎さん。
平野さんの作品と言えば、2019年に上映された映画、「マチネのおわりに」が記憶に新しいのではないかと思います。

私が「空白を満たしなさい」を読んだのは2015年。
テレビで平野さんの分人主義という考え方を知り、興味を持ち、それが取り上げられた作品が「空白を満たしなさい」でした。
分人主義とはどんな考え方か。
平野さんの口から語られる言葉を聞いていただけると、とても分かりやすいかと思います。
動画は5分44秒。
自分らしく生きることに悩まれている方は、きっと気持ちが軽くなることと思います。


話を「空白を満たしなさい」に戻しましょう。
ドラマ「空白を満たしなさい」は、ヒューマン・サスペンスに分類されているようです。
確かに、原作もヒューマン・サスペンスという言葉が似合うような気がします。

「恐かったけれど面白かった!また読みたい!」と、初めて読んだ時に私は思いました。
だけど、また読みたいと思っていたはずなのに、全然、内容を思い出せません。
というのも、作中に出てくる警備員・佐伯の不気味さが強すぎて、それしか覚えていないのです。
でも逆に、それは私にとって有り難いことです。
ドラマも原作の再読も初めてのように楽しめるからです。
この7年で、私もだいぶ変わりました。
改めて新しい発見があるような気がします。

だけど、またあの佐伯と対面しなければいけないのかと思うと恐怖。
ドラマでは、佐伯役を大好きな阿部サダヲさんが演じますが、阿部サダヲさんならしっかり演じ切ってしまう思うのです。
今度は視覚で、聴覚で、佐伯という人間と対面しなければいけないのかと思うとさらに恐怖。
それは主人公・土屋徹生が佐伯と対面する恐怖と同じなのかもしれません。

「空白を満たしなさい」については、平野啓一郎さんご本人が語られている動画があるので、こちらもオススメです。
動画は5分43秒です。


先の分人主義について、そして本作について、平野啓一郎さんが語る動画どちらも見ていただいた方ならきっとわかってもらえると思うのですが、ドラマ「空白を満たしなさい」は、きっと大きな気づきがあるものになると私は思っています。

“自分”を生きていきたいと思う方にはおすすめです。

6月25日(土)10時~


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