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アーユルヴェーダQ&A(28)

 ✨本日の質問
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季節の過ごし方を考える際に、海、山、川、湖、都市など、住んでいる周りの環境によって、考慮する質が変わってくると思いますが、上記の環境ではそれぞれどのようなことを考慮したらよいでしょうか。

👉お返事
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アーユルヴェーダは、時と場所をドーシャで考えます。季節も環境もドーシャ的な考察が必要です。 そして、個々の場所の季節を考える必要があります。

 つまり、海だから山だから、世界のすべての海や山はドーシャ的にはこうである的にはなかなか言えないものがあります。

 アーユルヴェーダでは覚えることよりも「観察する力」がとても重要です。 夏は夏でも、インドの夏と日本の夏は気候的に全く違いますよね。国内でも、北海道と沖縄の夏、デリーとケーララの夏は気候が全く違います。 風が強い海があれば、風がそんなに気にならない海もある。

 日本海側の海辺と、太平洋側の海辺とでは、気候が全く違う。 その場所場所の特徴を観察して、どの属質(グナ)が目立つのかを見つけます。こうして見つけたグナを集計して、集計結果からどのドーシャのグナが多いのか知ることになります。

 グナが過剰になり過ぎたり、少な過ぎりたりすることは均衡とは言えません。身体の健康とは、均衡のことですから、バランスから外れたグナやドーシャを均衡にするような対策をする、というのが季節の過ごし方(リトゥチャリヤ)になります。

 おそらく、海辺での夏の過ごし方はこうである、海辺での冬の過ごし方はこうである、という風な答えを求めていたかもしれませんが、残念ながらそのような答えがないというのが正直なところです。

 古典書にあるリトゥチャリヤ(季節の過ごし方)も、あくまでインド大陸向けの一例にしか過ぎず、そのまま古典書の季節の過ごし方を、他の国の気候に当てはめる目的でそもそも書かれていません。


 アーユルヴェーダの季節の考え方は、そのまま当てはめるのではなく、「応用する道具」であるということです。そしてその道具を生かすには、自然に対する観察力ユクティ(論理力)が問われます。

 唯一、場所を問わない、季節の普遍的なルールがあるとしたら、それは

👉夜が長くなっていく時期は、月の影響が太陽よりも強いので、
ヴィサルガカーラ(体力が良くなる期間)。

👉夜が短く、日中が長くなっていく時期は、太陽の影響が強くなっていくので、アーダーナカーラ(体力が落ちる期間)になります。

このルールにプラスして、各土地のドーシャ的な特徴(グナ)を考慮して各自でその土地にあった季節の過ごし方を見つけていただければなと思います。


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