「自然派」　と　「ホリスティック」

　こんばんは！アーユルヴェーダMDのおさないです。

　今、流行りつつある「自然派」と「ホリスティック」という言葉。 一見、ひょっとすると同じ感じに思える言葉かも知れませんが、 全く意味が違いますね。

　自然派の人は多いと思います。人工ではない、天然のものや素材を好んで使用する人。例えば、人工香料や人工の添加物や保存料などが入った化粧品ではなく、ハーブのエキスや植物油や精油などから作られた化粧品を使っているとか。
　これはこれでいいと思うのですが、ホリスティックはその上を行っていると思います。
　ホリスティックな人というのは、総体的に考えて行動できる人。総体的に考えているからこそ、自然派の道を選ぶし、人工を自然派のものに置き換えるだけでなく、その自然派のものの使い方も総体的である人。
　例えば、アーユルヴェーダを学んでいる人であれば、風邪を引いたら病院の薬ではなく、アーユルヴェーダの薬を飲むのを好む人が多いかと思います。病院の薬をアーユルヴェーダの薬に置き換えて飲む。ここまでだと、「自然派」止まりですね。

　その上を行きたいとすれば、ホリスティックにならなければならない。つまり、総体的に考え、アーユルヴェーダの薬の飲み方も総体的でなければならない。
　この場合、具体的にはどういうことかというと、

風邪を引いた原因を考える。
身体、心、魂の状態を考える。
食事、生活習慣、睡眠、運動を考える。
体質や、乱れているドーシャを考える。
食欲、消化力を考える。
排便、排尿を考える。
人間関係や社会環境を考える。

　などなど、総体的に色々考えた上で、最善のアーユルヴェーダの治療法を見つけてそれを行う。
　同じアーユルヴェーダを実践するのでも、「自然派」止まりで実践するのか、それとも「ホリスティック」に実践するのかでは、全く違う結果がもたらされます。

　アーユルヴェーダは本来、ホリスティックな科学ですので、総体的に実践して初めて好ましい結果がもたらされるのだと思います。

頭が痛い→　頭痛薬
皮膚のかぶれ→　ステロイド
感染→　抗生物質

　といった一直線矢印の考え方では、アーユルヴェーダの真の恩恵は受けられないでしょう。

　ホリスティックな人間になってこそ、アーユルヴェーダの良さがわかるし、アーユルヴェーダから恩恵が受けられるのだと思います。
　
　アーユルヴェーダは自然派の医療というイメージがありますが、アーユルヴェーダはその上を行っています。アーユルヴェーダは自然派の上を行く、ホリスティックな伝統医学であるということをこれからも世に広めていけたらなと思ってます。

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