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君の隣に

僕は本当の君を知っている。

君は他の誰も持たない宝石を持っていて
それは誰もが憧れて羨やむほどだよ。

まるで

君は何もかもを手にしているよう見えるんだ。

それはそれはキラキラと輝いててさ
眩しくって
僕だって簡単には近づけないくらいだよ。


そして

君は誰より走るのが早い。
追いつける人なんていやしない。

誰より早く走る君は
みんなが見ることの出来ない景色を
独り占めできるんだよ。

それは誰もが一度は見てみたいと
憧れる景色なんだ


ねぇ

他の誰もが持つことの出来ない
宝石を持っている君が
それ故に孤独になることを


誰より早く走る君が
みんなが見ている景色を
見れていないことも



僕は知っている。



でもね


君は孤独じゃないし
本当は、みんなが見ている景色も
みんなが見ることの出来ない景色も全部
見ることが出来る人なんだよ。


ねぇ、君は知ってる?


人にはさ
抱えられるものには
限りがあるってこと

少ししか抱えられない人
たくさん抱えられる人

どれだけ抱えられるかは
人それぞれだけど

でもいつか

抱えきれなくなったら
どうにかしなくちゃいけないってことを。


溢れかえるものを
ボロボロこぼしながら
そのまま
抱え続けるのか

それとも
一旦、手放してみるのか

何を選ぶかは君次第。

僕はね、知ってるんだ。

手放すことで初めて
手に入るものもあるってこと。



誰より才能があって
誰より感性が豊かで
誰より繊細で
誰より傷つきやすくて
誰より真面目な君を



僕は知っている。


みんなが知らない君を
僕は知っているよ。




僕はいつだって君の見方でいるよ

たとえ

世界中が君を否定したとしても



大丈夫。



いつだって


君の隣には僕がいるから。

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