映画三本を見て感じたこと。
年末はいつも忙しい。
今月の初め、twitterで毎朝ツイートしてる一言の中で たとえ忙しくても
「心を亡くす事のないよう過ごしたい」
そうツイートした。
やるべき事に追われる毎日。
それでも、“心を亡くす事なく“ 心穏やかに過ごそうと心がけてきた。
2021.12.19
昨日は今年最後の満月。
12月の満月は
“Cold moon"や"christmas moon"
と呼ばれている。
この一年振り返ってみると 今年ほど空を見上げ月や星を眺めた事はなかった。
“祈り“
“願い“
そう…
心の中で祈り、願った一年だったと思う。
現実逃避の方法
昨日、twitterのフォロワーさんにオススメして頂いた映画を三本観た。
映画は好みが別れるし、当然感じ方もそれぞれ。
オススメしてもらったフォロワーさんの好みや
感性が垣間見れた気がして嬉しくなり、一気に
観た。
今、私が映画を見る…。
それは日々の忙しさからの現実逃避でもあったかもしれないけど。
ぼくは明日昨日のきみとデートする
まずは1作目
“ぼくは明日昨日のきみとデートする“
映画は元々好きだけど、最近はゆっくり物語に入り込みじっくり鑑賞する時間が無かった。
いや、そういう時間を作ってこなかったという言い方が正しいかもしれない。
ましてや、恋愛物なんてここ最近は見る気持ちになる事も本当に無かった。
今回オススメして頂いた中で "amazon prime video"で見られる作品の中のひとつ。
今回はレビュー記事ではないので、内容は割愛するが、"運命"や"奇跡"ってあるよなって思わせてくれる作品だった。
もちろん設定は現実世界じゃありえないけど。
ポスターにある、”キャッチコピー”
“たった30日
恋するために
ぼくたちは出会った“
運命だって思える人に長い月日をかけやっと出会い たった"30日間だけ恋をする"
運命の人と30日間しか一緒に居られない
としたら、それはどれほど切なく、寂しく、苦しいだろう。
想像しただけで胸が張り裂けそうになる。
もし、出会わないという選択が自分で出来るなら
あなたならどうしますか?
辛さや苦しみが必ずやってくるとしても、それでも運命の人と30日間だけの恋をする為に出会えるでしょうか?
色々な想いを馳せながら観た。
そして考えながら見進めていくうち、
「あ、それでもやっぱり出逢いたいなって」
例えそれが限りある恋だとしても出逢いたい。
苦しみや切なさ全部抱えても出逢いたい…
逢いたい…“運命の人に“そう思った。
30日間の恋が終わった時 主人公の1人、今を生きる彼が過去を生きる彼女に言う。
「ぼくたちはすれ違ってない。端と端を結んだ輪になって、ひとつにつながってるんだ。二人でひとつの命なんだ」
30日間の恋は終わっても、終わりじゃない。
目に見えるだけの恋が全てじゃない。
たとえ離れても 会えなくなっても 結ばれない
んじゃなく、二人、30日間で二度と解けないよう端と端を固く結んで輪を作りひとつになった。
たとえ今のあなたと会える事はもう二度となくても、それでもやっぱり、あなたに逢いたい。。
最近涙脆くなったのか、感性が変わったのか、とにかく涙が止まらなくなった物語りだった。
あやしい彼女
2作目はこれ
“あやしい彼女“
タイトルだけだとどんな映画か想像つきませんが
ざっくり言うと、家族愛か主なテーマ。
もし、今の心のまま20歳になっとしたら、私ならどうするだろう。
きっとその時にしか出来ないこと、その時に
戻って 会いたい人に会いに行くかな。
主人公は20歳になって色んなことをする。
そしてその中で淡い恋をする。
20歳から人生をやり直せるなら、新たに出逢い過去に味わう事の出来無かった幸せを噛み締めたいと思うだろう。
好きな人が出来たら、寄り添いずっと側に
いたいと思うだろう。
そしてあのまま、20歳に戻ったままだとしても
それまでの苦労ばかりしてきた人生をやり直したとしても、誰も文句はないだろう。
それでも最後に大切な家族を救う為に20歳という若さを捨てる事が自分に出来るだろうか…。
うん。
…やっぱり、家族を救う選択をするだろうな。
そして…姿は元に戻ってしまっても、淡く抱いた
恋心をいつまでもそっと胸に抱きしめながら。
マゴリアムおじさんの
不思議なおもちゃ屋
三本目
“マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋“
この物語、誰に感情移入するかでテーマが
ガラッと変わって見える映画。
ナタリーポートマン演じるモリーが自信を取り戻して行く過程などを描いています。
しかし、私が一番感情移入したのは“マゴリアムおじさん“
彼は劇中でさりげなく、さらりと名言を残します。
シェイクスピアのリア王の死の場面。
たった一言
「彼は死んだ」
たったそれだけ。
何のドラマも何の美辞麗句もない。
歴史に名をとどめる珠玉の名作のクライマックスが…
「彼は死んだ」
の一言。
天才シェイクスピアが記した言葉は
“彼は死んだ”だがそれを読むたびに私は悲しみに胸をつかれる。
“彼が死んだ”という言葉のせいじゃない。彼の人生が思い浮かぶからだ。
私の人生はこれで幕を閉じる。
それを喜べとは言わない。
ただページをめくって読み続けてくれればいい…。次の物語を。
私はどうなったかともし尋ねる人がいたら…、私の不思議な人生を語り、短く簡単に締め括ってくれ。”彼は死んだ”と。」
マゴリアムおじさんの死生観が見えてくる
このセリフ。そして…
「人生はチャンスだ。生かしなさい」
マゴリアムおじさんはモリーにそう言葉を残しこの世を去ります。
どんな人間でも、命には限りがある。
それは短いかもしれないし、とても長いかもしれない。ただ言える事は
「いつか死にゆく」という避けられない現実。
誰にでも必ず平等に訪れる決して避けられないもの。
先に逝く人は残された人に一体何を残すのか。
残された人は何を想い、どんな想いを抱いてこの先の人生を生きて行くのか。
マゴリアムおじさんの残したものが、モリーに
何を起こすのか。
旅立ったマゴリアムおじさんは最後に小さな魔法をモリーにかけたのかな?
そう思って見ていました。
そして、ふとしたきっかけで 彼女は前を向き自信を取り戻し色を無くしたおもちゃ屋は、やがて色をとり戻し動き始めます。
そして不思議なおもちゃ屋の物語りはまだ続いている。
主人公はマゴリアムおじさんからモリーへ。
新たな次の物語りをまた読み続ける。
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