見出し画像

これからも、きっと、一緒に

熱しやすく冷めやすい。
気づいたらのめり込んで、夢中になって、時間も忘れて没頭しているのに、気づいたら部屋の隅でほこりをかぶっているものを幾度となく目にしてきた。
そんなわたしが、アニメと同じぐらいずっと好きでい続けるものがある。
それが写真だ。

 

最初にカメラに触れたのは大学時代。1年生だか2年生だかだったきがする。

当時はミラーレスや一眼レフではなく、いわゆるデジカメと呼ばれるものを愛用していた。
大学の友達と遊ぶとき、旅行に行ったとき…。カバンにするっと収まる小さなサイズのカメラで撮った景色や思い出たちは、いまも写真を保存しているHDDにすべて保存してある。

大学3年の春。初めて自分のお金でカメラを買った。
オリンパスのミラーレス。当時のわたしにとって大きな金額だった5万円ほどの買い物は、わたしに写真の楽しさを教えてくれるきっかけとなった。
留学中にたくさんの景色を撮って、独学で構図を工夫したりフィルターを使ってみたりして。今見返すとお世辞にも「上手だ」とは言えない写真もおおいけれども、それでも懐かしく目を細めてしまう。

大学を卒業して会社勤めをはじめた1年目の秋。ようやく一眼レフを手にした。
単焦点レンズを買って、これまでよりも少し重いカメラを持って、いろいろな場所に出かけた。これまでオートモードで撮影していたわたしがマニュアルモードを使うようになった。
きっとこの頃からだろう。写真を思い出の一ページにとどめるのをやめた。「表現」この言葉がしっくりくるようになってきたのはこの頃からかもしれない。

それから1年後。フルサイズ一眼を購入した。
値段も、大きさも、重さもこれまでのカメラとは大きく違う。
扱いは圧倒的に大変になったにもかかわらず、写真を撮ることに関してはこれまで以上に自由に、そしてわたしらしく楽しめている。

 

最初はまるでお財布をすっとカバンに入れるがごとく、さらりと入れていたはずのカメラは、気づいたら1キロ以上の大きなものになっていた。
持ち運びがしやすいかというと、そんなことはないし、これまで以上に扱いに気を遣うようになった。

それでも、わたしが見た景色を、わたしが思うように切り取ってくれる、わたしが思うように表現してくれる今の相棒はきっとどこへでも連れて行く。

デジカメを持って訪れた場所を、ミラーレスを持って。
ミラーレスを持って訪れた場所を、一眼を持って。
そうやって年を経るごとに変わっていくわたしの見る世界をこれからも、わたしらしく切り取り続けていく。




この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?