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やはり人間何事も始めるときには 自己紹介をしないといけないらしい

やはり人間何事も始めるときには自己紹介をしないといけないらしい

だけど自己紹介なんてものが一番難しいと思う
自己を紹介するどころか自分のことなんて何一つわからないのに
人に言えるようなことなんてあるかな なんて
あれこれ考えたけれど 書いては消し 書いては消し

みんなそれぞれ 自分はこういう人間だ
そんな自己に対しての認識があるのかな

配信上では騒いだり笑ったり底抜けに明るく見えていそうだけど
元来ダウナーな人間なので自分を紹介しろといわれても
ネガティブなワードしか浮かんでこなくて笑えてきた

家庭環境がとても劣悪だった
自己肯定感を持たないまま大人になった

あぁ 自分の家庭環境は劣悪だったのだ と
知り得たのも大人になってからだったけど

他人と感じ方が違うことにとても苦しめられながら生きてきた
繊細で とても脆い
そのせいで他者に負担を掛けることが多かった
愛着形成というものが上手くいかなかったらしい
どこまでいっても他人を信用できないのだ

思考は重暗く
恵まれなかった故に色々なことに対して
厳しい価値観を捨てられずにいて
柔軟性のない人間

本来なら疎まれるような
疎まれはせずとも好かれることはないだろう
どれもこれも知られなくていいような事象ばかりが
自分を形成しているので日々うんざりする

”人に良く見られたい”なんていう欲求は
人から評価されるよりも早く 自前で諦めに変えてしまい
それが自分にとってのノーマルになってしまっている


そんな自分がなぜかVtuberを始めた
人に好かれて 人に良く思われて?
そうして初めて成り立つモノなのに

軽い気持ちで初めたこの謎の活動が
なぜかもう1年以上も続いている
自分でも未だに信じられない

何度も話していることだけど
トークスキルも 歌も 美術的なセンスも
自分には何もないので
せめて他人のために過ごそうと思った
スキルが無いから 想いと時間をたくさん割いた


たくさん褒められるようになった
自分の思い描くアイデアや未来が
誰かを喜ばせている そんな日々に興奮した
シンプルに嬉しかった

バーチャルキャバクラだと比喩されても
リスナーとの日々は自分にとって価値を生んだ

そして今もその余波は緩やかに続いている
最初ほどの衝撃は無くなろうとも

勿論いいことばかりでは無く
何度も泣いて辞めようか悩んだけれど
何も無い と思っていた自分に
飽きないでそばにいてくれる人がいる
そんな現実を 奇跡のように感じる

一体何がキミ達を惹きつけているんだろう

こんな自分が?まさか、自分が。
騙しているような感覚に陥るときさえあるくらい

そんな自分に 軽かろうが重かろうが
みんなは面倒臭がらずにたくさんの言葉をくれたのだ
それぞれが絶え間なく言葉を紡ぎ続けてくれた
その言葉が 今自分を ギリギリ生かしている


だけどこんな日々も
いつか失う時は来るのだろう

突然かもしれない
ついこの間苦しみ悩んだ日のように
突然消えてしまうかもしれない

生きている限り別れは付き物だから


離れてしまえば 想いは色褪せる

頭が可笑しくなるほど時間を割いたことも
頭が可笑しくなるほど悩み泣いたことも
頭が可笑しくなるほど大切に想ったことも

どれだけ想っていたとしても
その温度を 熱量を 脳は忘れてしまう

1年前の今日誰のことを想っていたかすら
矮小な脳味噌は悪びれもなく消していってしまうだろう


ああ、とても惜しい。
この気持ちを忘れてしまうのが、惜しい。



もっとたくさん言葉を紡げばよかった
1年前の今日のことを忘れてしまうくらいなら


忘れたくないな 今日のこの気持ちを
思い出したいよ あなたと過ごした大切な日々を

いつか自分が道に迷い 悲しくなったときに
この日々を 気持ちを 忘れていく軌跡を
チカラに替えられるように

そんな後悔を 今さら覚えたので
こういうことをはじめてみたのです

謝謝


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