見出し画像

トラウマがあるからこそ今のあなたがある。

「そんなトラウマがあるなんて、可哀そうだね。」

こんにちは。
自称ダウナー系あゆむんです。

こないだテレビで震災や事件などによってトラウマを抱えた方々の特集が組まれていて、私は食い入るようにその番組を見てしまいました。

私が真剣にテレビを見てると、親がテレビに向かってぼそっと最初の一言を放ったんです。
親に悪気はなく、本気の同情で言ったのは分かるのですが、私はその何気ない一言にもやもやとした気持ちを抱きました。

トラウマがあるって本当に可哀そうなの?

答えは、Noです。
私は、トラウマがあるから今の私があるんじゃないのか?と思っています。
今回は、私がトラウマによって色々考えられるようになった話をしますね。

私のトラウマについて

私はこれまでの経験から色々なトラウマを抱えています。

学生の頃に大勢の前で批判され、発言することが怖くなってしまったトラウマ。
パワハラや営業時代のお客様からの罵詈雑言を受けて、怒鳴り声や電話の声が怖くなってしまったトラウマ。

挙げたらキリはありませんが、やはり今でも引きずっているのは新卒で入った会社でのパワハラとお客様からの罵詈雑言です。
詳しくは、こちら(パワハラで死にかけたから分かった!辛かったら逃げてもいいんです!)を見ていただければと思いますが、一部を抜粋してみます。

自信がなく目標の営業数値を低く設定した際に上司から私に飛んできた言葉
「これありえないだろ。ちょっとは頭で考えろよ馬鹿が。」

休職したいと休職届を出した私に上司が休職届を投げつけながら放った言葉
「なんだこの聞いたこともない病名は。どうせ根性がないだけだろう。こんな理由じゃ受け入れられないね。」

上司だけならばまだ心の健康は保てたのでしょうが、私はお客様からもこんな言葉を投げられていました。

パソコンの仕様をきちんと説明しようとする私に「早くしろよ。確認事項なんていいよ。」とイラついて舌打ちをするお客様。
見積もりを出したお客様に連絡した際、「うるせぇな。何度もかけてくんじゃねぇ。おたくでは買わないから。」と一言。

今思えば同じ営業仲間もお客様からこのような言葉を投げられていたので、このような経験をしたのは私だけではなかったのです。
しかし、こうした罵詈雑言の積み重ねが私のトラウマを作っていったのも事実だと思います。

トラウマが私に影響を及ぼしたこと

こうしたトラウマは確実に私の心を蝕んでいきました。
仕事をしていても、日常生活の中でも、様々な支障が出るようになっていったんです。

一番は少しのミスで「自分はだめなんだ」と思い込むようになっていったんですね。
例えば仕事においては、まだ送っていないメールで、ちょっとタイプミスをしただけでへこむ。
日常生活でも、お風呂上りに水をコップに汲んでちょっとこぼれるだけで、自分ってダメな奴なんだって思うようになってしまいました。

営業をしていた時のトラウマもなかなか癒えず苦労しました。
今3社目の転職先にいる私ですが、2社目の転職をしたばかりの時は営業部署がすぐ隣のセクションだったんです。
そこのセクションから聞こえてくる営業の声を聞いただけでも心拍数が跳ね上がり、息が上がる始末。
電話から漏れ出るお客様の怒鳴り声に敏感になり、電話をガチャ切りされている様子を見ると、いよいよ具合が悪くなっていました。

また、社内で誰かが上司に怒られているのを見ると、勝手に自分とかさね合わせて息ができなくなるなんてことも・・・。
表に出さないようにしていましたが、トイレに駆け込む始末でもう社会復帰出来ないんじゃないかレベルでした。

そういう人たちの気持ちに寄り添えるように

だけど、こうした経験があるからこそ、私は今色んな人達に寄り添える気がするのです。
(寄り添うというとおこがましく聞こえるかもしれませんが・・。)

上司に注意された子がいたら、あの子は平然と仕事をしているけど、実は心の中で泣きたいのではないだろうか。
そういう想像をしては、「大丈夫?」と私が声をかけて、泣き出してしまった人もいました。
私が上司に怒られてへこんだ経験があるからこそ、「私も営業の時、辛かったからわかるよ。泣きたかったら泣いていいんだよ。」って声をかけて、その方の心の負担を軽くするぐらいはできるんじゃないかと思っています。

普段仕事をする中でちょっとの失敗ですごく謝ってくる人、あなたの周りにいませんか。
私にもそんな時期があったので、その人の気持ちが痛いほどわかります。
そんな時は、「そんなに謝らないで。大丈夫だよ。」と声をかけて、寄り添う。
トラブルが起こった際も、誰もミスしようとして、そしてトラブルを起こそうとしてやっているわけはないのですから、「大丈夫だよ!仕方ない!一緒に謝ろうっか。」って寄り添いたいと思っています。

もしかしたら私の思い込みかもしれません。
当の本人たちにとってはありがた迷惑かも・・・。
だけどこうして声をかけて、一人で抱えてしまうのを防ぎたいのです。

トラウマがあるから人にやさしくなれるんです。


このようにちょっと偉そうに言っている私も、実は昔はこうした人の気持ちがわかりませんでした。

人の気持ちなんかわからない。
好き勝手に生きればいい。
自分の発言で傷つくなら、そんな関係はいらない。

そう思っていた私がこうしたトラウマを経て、人の気持ちに寄り添いたいと思うようになったんです。

人にやさしくありたい。
こういう気持ちを持てたのもトラウマのおかげなわけです。

トラウマを持っているのって可哀そうなの?
全然そんなことはありません。
あなたはトラウマの経験を経て、人一倍他者の気持ちを理解し、寄り添える人だと思います。
だから、自分を可哀そうだなんて思わないで。
そういう人たちにこれからも寄り添っていきませんか。

あなたに寄り添いたいあゆむんより

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?