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「身近にパーキンソン病患者さんがいる人」にとって役立つかもしれないnote


みなさまこんにちは。柔道整復師・整体師・パーソナルコーチのAYUMIです。noteでは日々の勉強や読書の感想を「ココロとカラダを整える」ことに活かせるように書いています。

ほぼ自分のアウトプットのために書いていますが、誰かの参考になるかもしれないと思い、noteに残しています。


本日の論文の紹介

本日はこちらの論文のアウトプットです。

①パーキンソン病患者のコミュニティウォーキング

②パーキンソン病患者におけるノルディックウォーキングの効果:系統的レビューとメタ分析

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/hsc.13842

③パーキンソン病における機能パフォーマンス、歩行の質、生活の質に対する6週間のノルディックウォーキングトレーニングの効果

https://www.mdpi.com/1648-9144/56/7/356

この論文を選んだ理由

パーキンソン病に登山やハイキングは効果があるのか知りたかったので

論文には何が書かれている?

細かいことを言うとノルディックウォーキングはハイキングや登山での歩行とは違うのですが、ストックと靴で積雪のない山野を歩き回ったのが始まりなので、ノルディックウォーキングの論文を参考にしたのですが…、

【②③の論文に関して】

②③両方の結果として、ノルディック ウォーキングの実践は、PD(パーキンソン病)患者の全体的な運動障害、機能的可動性、バランス、体力に臨床的に重大な変化をもたらすことない、と書かれていた。さらに調査した場所が屋外ではないようなので、私が知りたい内容は書かれていませんでした…。

【①の論文に関して】

こちらは少し有益な結果が書かれてました。

1:PD(パーキンソン病)を持つ人が地域社会で歩き続ける際に、ファシリテーターの存在は有効

2:PD患者は、歩きにくい環境や人間の多い環境が障害になると感じているが、それを自ら報告することはほとんどない。むしろPD患者は自分の行動を修正する。
→わかりやすくいうと、パーキンソン病患者は自分の歩行が遅いことなどを気にしているがそれを周囲に言わない。自分が思うように歩けないことを自分で分かっているので、外出しない、危険なことはしないといったように自分の行動を変えて迷惑をかけないようにすることが多い。(他者はパーキンソン病患者の歩行スピードの違いを気にしていない人が多いようなことも書かれていました。詳しくは論文を参照してください)

3:上記を知ることで、セラピストはタイムリーな評価と治療を提供できるようになり、障害を遅らせることが出来る可能性がある。

【考察(私なりの)】

パーキンソン病でも病気に理解のあるファシリテーターの存在がいれば、登山やハイキングも可能なのではないか?と考えました。

パーキンソン病患者本人は、日常生活で一番困ることは歩行で、自分の歩行が他者に迷惑をかけているのではないかと気にしている。これは①の論文の2の箇所からも分かるし、実際にお会いした患者さんからも同じようなご意見を聞いたことがあります。

パーキンソン病の人と一緒に登山やハイキングをする人が山登り熟練者だった場合、歩き方や歩くスピード、どんな場所は危険で転倒リスクが高いのかを知っています。さらに登山で得られる運動以外の効果(五感を味わう効果みたいなもの)も分かっています。

だからそこに病気がある人が入ったとしても、他の人は他の人で楽しんでいるし、今までの登山経験があるからこそ他者も気にすることが出来ると思います。

パーキンソン病患者の歩行の不安に対して、一緒に歩く人がファシリテーターの役割を果たしていれば、”安心”を作り出すことが可能だと考えられます。

まとめ(感想)


登山だろうが、ハイキングだろうが、デパートに買い物だろうが、病気を理解できて、「ここは注意しましょう」などのさりげない声掛けができるファシリテーターと歩くことは効果がありそうです。

そして、パーキンソン病の人が「自分もみんなと一緒に歩いてもいいんだ、歩きたい!」と思った時や安心を感じた時に、パーキンソンの薬の効きはよくなる可能性がある。

現段階では、このようにまとめました。

本当はもっと自然がもたらす効果とかを知りたかったのだけど…、引き続き調べたいと思います。


🐾あゆみ屋情報🐾


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