39.「40秒で支度して好きな道へ飛べ」
困ったことに、最近言葉が出てきません。これはいつもの症状ではなく、言葉を思い出せないということです。
「ヨレヨレ」が出てこなくて「クシャクシャ」と言ったり、「保留」が出てこなくて「猶予」と言ったり、言葉の方向性でいえば、間違ってはないと思うんだけど、正解じゃない。惜しいところにはいるんです。だからなおさら「もーっ」となる。
他にもちょこちょことあって、本当に思い出せないんですよね。あれ、なんだったっけこういうの、なんて言うんだっけ?としばらく言葉の海を泳ぎます。
今まではそんなことなかったのに、急になぜ?!と思ったんですが、もしかして、もしかして、飲んでいる薬のせい?
S先生にはそんなこと一度も言われたことなかったので、一応検索してみましたが、そう言ったことは書かれてませんでした。躁と鬱の波を小さくするために、一時的に頭がボーッとする副作用はあるみたいですが、それはなんだかピンときません(でももうちょっと詳しく調べる必要はありそうですね)。
ということはまさか歳のせい?
いやーこれは困る。ここにも他に書きたいことたくさんあるのに、言葉を思い出せないと、伝えたかったこととかニュアンスが変わってしまって、意図通りの気持ちが表現できなくなります。えーどうしよう。
逆に良いことといえば、白髪は減りました。これは嬉しい。
双極性障害と診断された前後、うわー白髪増えたなーってちょっぴり気にしてたんですよね。しょうがないなー、でも歳には勝てないもんな。そろそろ白髪染めというものを考えた方がいいのかな。
そう思っていた矢先、それどころではない事態になってしまったので、すっかり忘れていました。このあいだ急にふと思い出し、髪の毛をかきあげてみたら、なんと減っている。見てすぐ分かるくらい減っていました。おぉ!こ、これは嬉しい!!
やはりあの頃はストレスもハンパなかったでしょうし、白髪も増えていってたんですね。
こうなったら白髪のメカニズムが知りたい。そもそもなんで白。そしてなんで最初は黒?日本人だから、という意味ではありません。なんでDNAが最初に選んだのが黒なの?赤でも青でも良くない?だって黒ってゴキブリとおそろだよ。・・・ん?わたしがバカなのかな?
躁鬱、言葉が出てこない、白髪との戦い、に限らず、人には悩みというものが必ず存在していますよね。些細なことから大きなことまで。生きていくにはいつか向き合うことが必要になります。でも時には逃げ出したっていいとわたしは思うんですよね。
時間は有限です。もう少し我慢しようとか、ここで逃げ出すのはダメだとか、そこまで自分がこだわらなければいけないことなのか、そこに焦点をあてれば、有限の時間を自分のために使えるようになります。
ただ、躁鬱の波というのはなかなか逃げ出せない。だけどきっと、自分なりの解決策や対処法があるはずです。今は、それを見つけていく最中。
「好きな道を行けよ」万城目さんの猪八戒がまた出てきましたね。
「飛ばねぇ豚はただの豚」紅の豚も出てきました。
「40秒で支度しな」ドーラも出てきました。
40秒で支度して、好きな道へ飛べ。