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身に染みる5kg

やっぱり天気がいいと落ち着きますね。
どんよりした空気だと、気持ちも塞ぐし、お布団から出る気にもなりません。それでもヨイショと起き上がるのですが、一日中ボーッとしてしまうか、憂鬱。
太陽が出ているか出ていないかでこんなに気分が変わるなんて、そりゃあ古代の人たちは太陽を神様だと崇めるはずだよ。
こんなに地球から離れているのに、虫眼鏡ひとつで物を焼いちゃうんだもんな。すごい。

晴れていて暖かかったし、お米を買いにスーパーへ。
5kg。めっちゃ重い・・・。
いつもは2kgにしてるのですが、やっぱ5kgの方が安いんだよなーと値札を見比べて、股関節がやられる覚悟で5kgをチョイスしました。
しかもお米を買いに行くのに、本来ならリュックのところ、なぜか肩がけのエコバッグという装備で行ってしまい、帰り道は散々でした。
股関節どころか肋骨が粉砕骨折しそうだった。なんでこんな弱すぎるんだわたしは。

世のお母さんたちは、5kgなんて軽い方なんでしょうね。
自転車で移動しているパターンが多いとはいえ、体力がないとこなせない家事と育児。本当にママさんたちは大変だと思います。
5kgでヒーヒー言いながら股関節をやられているわたしは、ママさんたちを見習わなきゃな。

この先、わたしは子供ができるのか、家庭を築くことがあるのかどうかは分かりません。
でもあと30年、40年、50年(ここら辺がギリかな)、平均寿命でいえばまだまだそれくらいの時間があって、わたしはその時に何をしているんだろうって、カゴに荷物を積んで自転車で疾走していくママさんたちの後ろ姿を見ながら、帰り道にぼんやり考えていました。

産まれて、歩けるようになって、幼稚園に通い、小学校・中学校・高校と進んでいって、バイトをして働いて、時には男にフラれつつフりつつ、友達とも遊んで、一気に成長した人生前半。
そして人生後半はとても緩やかに老いていく。自分が変わって行く様は、明らかに前半の方が激しいですよね。本来ならその部分で自己を確立していくのでしょう。まぁ、一般的には。

わたしはどんな老け方をして、どんなおばあちゃんになっていくのかな。
思っていたよりまだまだ人生が長かったです。うんざりするとは思いませんが神妙な顔で「な、長いな・・・」とは思いました。
と言いつつ、明日なにがあるか分からないけどね!

無事に生きているのが当たり前なのか、それともそれは奇跡的なことなのか。今までの経験などによって、個々で感じ方が違うと思いますが、わたしは6〜7割で「奇跡的」だと思っているかな。

こんなに判断力に乏しく、色々なところで選択肢を間違え、ありえないほどの方向音痴で、よく人とぶつかりそうになり、もう2度と爆発させたくない怒りの爆弾みたいなものを抱えつつ、白米が大好きな癖に重いという理由でコスパが悪い2kgを買い続けてきて、両親に対する複雑な思いに苛まれながらも結局は両親のことが好きなので余計複雑に絡み合っていき、新しくスマホを買い替えた翌日に思い切りコンクリートに落としてきた経験が豊富で、部屋のリモコンがすぐなくなり、赤ちゃんをあやしたつもりが秒で泣かれ、押すタイプの横断歩道に気づかずいつまでも青を待っていて信号の向こう側に来た人に怪訝な顔をされて気まずさに襲われながらすれ違い、よく食べ物をポロポロ落とす。

そして今日、5kgを抱えたまま家の前を通り過ぎました。ボーッとして。

本当によく生きてこられたわ・・・。奇跡的?