映画「ブリタニー・ランズ・ア・マラソン」デブだってフルマラソン走りたい!
こんにちはAyumiです!映画鑑賞が趣味で2023年は100作品以上観ました。
さて、今回の記事では映画「ブリタニー・ランズ・ア・マラソン」について書いていきます。
肥満の女性がランニングをきっかけに人生を変えていく話。よくある物語ですが、本作はノンフィクション作品。
コンプレックスまみれなアラサー女性が一心して、自分を変えようとがんばる姿にあなたもきっと感動することでしょう。
映画「ブリタニー・ランズ・ア・マラソン」あらすじ
本作品のあらすじは以下です。
主人公のブリタニー・フォーグラーは、典型的な肥満女性。不健康な生活ゆえ体重が増加し、アデロール*1という薬を貰うために病院受診したところ、医師から体重オーバーを指摘され「痩せなさい」と忠告を受けます。
もともと自身の体格に悩んでいたのか、医師の忠告に驚いたのかわかりませんが、ブリタニーは痩せることを決意します。
ノンフィクション作品
太っちょの女性がダイエットをする話というのはよくある物語。フィクション映画だと思っていたのですが、実は監督の友人を題材にして作った作品。
つまり、ノンフィクション作品です。エンドロールでブリタニー本人の写真が登場します。
本当は自分に自信がない
夜のクラブで愉快に友人たちとお酒を飲むブリタニー。なぜ唐突にダイエットに目覚めたのかと思いますが、きっと彼女は自分の容姿に自信がなかったのだと思います。
明るく振る舞ってはいるけれど、実は強がりの空元気。心の中は劣等感だらけで、自分のことが大嫌い。
医師に「痩せなさい」と忠告を受けたあと、自身の体型を鏡で見て落ち込む姿にその全てが詰まっているように思います。
ブリタニーがランニングを始めた理由
本作では、ブリタニーは医師から忠告を受けたあとすぐに運動に取り掛かろうとします。あまりにも出来た展開に、あくまでもフィクションだからなと思いましたが、これはノンフィクション。
彼女がランニングを始めた理由は、隣人の影響がとても大きかったと言えます。
私たちと一緒にランニングしない?
スポーツジムに通うお金がなかったブリタニーは、ランニングで痩せることを決意します。しかし、最初は1ブロック走ることでさえ辛そうでした。
運動習慣がない、大柄な体型では当たり前だと思いますが・・・。
そこでたまたま同じアパートに住むキャサリンに「ランニングイベントに参加しないか」と誘われます。最初は乗り気ではなかったのですが、誰かと一緒なら走れるかもしれないと参加することを決意します。
気づいたら3km走り切っていた
3km走ることを目標にメンバーは走り出します。1ブロックが限界のブリタニーは走り切れないと思い途中で足を止めますが、半ばやっつけで再度足を進めます。
途中、辛そうに走るセスという男性メンバーと出会い会話をしながら無意識に足を進めるうちに3km走り切っていました。これはブリタニーにとって人生初めての経験です。
今まで上手くいかないことを誰かのせいにし続けてきたでろうブリタニーによって、走りきれたことは大きな自信に繋がりました。
そこから毎日のように走り続けます。
痩せるために必要な決断
ランニングをきっかけにブリタニーは痩せることに対して次第に真剣になっていきます。そして以前とは違う行動を起こすようになります。
自分にストイックになる一方で、周りからはノリが悪くなったと思われます。しかし、目標達成にはそういった自制が必要になってきます。
私自身、今はフルマラソン完走に向けて練習を積んでいますが、トレーニングをする前と今では行動は大きく変わりました。
深夜まで遊ぶようなことはしないし、お酒も飲まないし、常にランニングを中心し生活リズムを整えるように心がけています。
ブリタニーの行動や気持ちの変化は、痛いほどにわかります。
上手くいかない理由を他人のせいにする
最初こそユーモアに溢れる女性だったのですが、話が進むにつれて段々キツイ性格になっていきます。
ダイエットにはリバウンドがつきものです。がんばっても頑張っても中々痩せません。それだけではなく、体重が増えてしまう場面もあります。
そして、ついに精神崩壊です。
傷心して地元に帰ったときに知り合ったカップルの女性が、自分よりも太っているのを見てとても辛辣な言葉を投げかけてしまいます。
「自分はこんなに頑張っているのに、なぜ貴方はこのままで平凡に生きているの?」そんな風になってしまった場面がありました。
自分の邪魔をするのは自分自身のプライド
本作品で伝えたいことは何かと問われたら「自分の邪魔をするのは自分自身のプライド」と答えるでしょう。
苦手なランニングに取り組み、徐々に痩せていくブリタニー。「本気を出せば誰だって変われるんだ!」と順風満帆に思えた矢先、停滞期が彼女を襲います。
どうせ私なんて・・・
「あんなに頑張ってきたのに」「これだけ頑張っているのに」「どうせ私なんて・・・」と自暴自棄に。長年のトラウマやコンプレックスに苦しみ続けてきた彼女にとって、一度手に入れた幸せや自信を再び失うことが何よりも怖いのかもしれません。
純粋な好意から手を差し伸べられても「憐れんでほしくない」とはねのけてしまうほどのこじらせぶり。そして、卑屈になるあまり自分だけが辛くて不幸なのだと思い込み、周りの人が抱える苦しみにもなかなか気づけません。
わがままな女性・・・。そう感じる視聴者も多いでしょう。
しかし、ブリタニーの弱さは、国や文化を超えて誰もが共感できるものではないでしょうか。
不器用ながらひたむきに生きる全ての人々の背中を撫でながら、そっと強く押してくれる。そんな温かさに満ち溢れる作品です。
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