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町田樹「白鳥の湖」評論1

こんにちはアユミです、考えが下りてきているのでまずは言葉にしてみようと思います。下りてくるタイミングが書いていくのでまずは1からです。

今日のテーマは町田樹選手の白鳥の湖を評論してみよう!下りてくるタイミングが書いていくのでまずは1からです。

フィギュアスケートは表象芸術だと思っています、今回の白鳥の湖を例にすると、、

古典芸術の枠を使い、フィギュアスケートという新しい手法で新たな白鳥の湖を演出しているから。

既存の古典バレエ作品の音楽・構成などを使い、新しいスケートならではの演出や構成を加えて新たな解釈を観客に促す。そして舞台作品として、後世に認められ多くの人に演じられていけば芸術としての道が開けるはずです。

長くなりそうですがお付き合いください。


白鳥の湖:ジークフリートとその運命

 このプログラムは町田樹さんが2017年にアイスショーで披露した、3部構成の作品。以下引用です。

 本フィギュアスケート作品は、バレエ「白鳥の湖」に登場する王子ジークフリートに焦点を当て、彼の内面の物語を全三幕で描く作品となっています。これまで数え切れないほど多くのフィギュアスケーターがチャイコフスキー作曲の「白鳥の湖」で滑ってきましたが、意外にも男性スケーターが明らかにジークフリート役を演じるプログラムは、いまだかつて前例を見ません。
 通常、古典バレエの舞台では、悪魔ロットバルトによって白鳥にされてしまったオデットと王子ジークフリートをめぐる運命の物語が二時間以上かけて表現されていきます。本フィギュア作品では、こうした長い時間軸の中で展開していく物語を凝縮、再編し、「6分間の氷上舞踊劇」として提示することを試みました。王子ジークフリートの運命を、フィギュアスケートのプログラムというきわめて短い時間の中に凝縮させることで、彼の内面を圧倒的な強度をもって表現することが可能となるはずです。

 彼が述べているように王子を演じているプログラムは少ない王子のバリエーション音楽を使っている選手を見たこともありますが、振付は白鳥黒鳥を思わせるものでした。


フィギュアスケートにおける女性性

ここで思うのがフィギュアスケートの世界では女性性が強い!

男子でも女性性のあるプログラムがとても大出椅子。もちろん男性性の強い力強い振付のプログラムもありますが、フィギュアスケートの醍醐味ともいえる美しく優雅な女性的なプログラムが多い、そんなスポーツだと思います。

その結果白鳥に焦点を当てたプログラムが多くなったのかと考察しています。

この白鳥の湖では王子という役に絞り演じていますが、男性性だけでなく王子の中に併せ持つ女性性も排除することなく巧みに表現しています。これは今まで描かれていた古典的な王子像を、新しい現代の王子像に作品を通し作り上げているのではないかと考察しています。(マシューボーン演出の白鳥の湖はこの作り上げがとてもうまく行われています。)

王子として1人で演じ切る

町田さんは一人で6分を超える作品を演じています。(余談ですがこれは体力的にかなり大変なこと。)

王子の役として演じていますが、照明の演出と振付によりオデットがいるかのように思わせます。またオデットの存在を観客に意識させつつも、王子が主役として物語は進んでいきます。なのでオデットの存在は見る手の解釈は任されています。

これまでのバレエ作品では、美しく弱い存在のオデットと力強く王子を欺くオディールがはっきりと演じ分けられていました。だからこそ観客も受け取るままに、両者を理解します。しかし町田さんの白鳥の湖ではオデットとオディールの存在を意識させることで、王子の感情表現がより豊かに感じられるように思います。

一人で演じるからこそできる新たな舞台の可能性をここでは見せてくれています。


…今回はここまでにしておきます。まだまだ話したいポイントがあるので、まとまり次第綴っていきます。

アユミ

引用元 http://tatsuki-machida.com/skating/21_swanlake.html

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