祖母への手紙(2)

こんばんは。

今日は祖母の月命日。
今朝お墓参りに行って来ました。
自宅から徒歩で行ける距離なので、
リハビリを兼ねた散歩にちょうど良く、
休職中はできる範囲で
月命日のお参りを心掛けています。

簡単ですが掃除をしてお花を取り換える。
お線香に火を付けて手を合わせ、
今日も無事に目覚められたことに感謝する。
短時間のことですが心が洗われる気がします。

気の強い方だった祖母は認知症により
とても攻撃的になりました。
お盆に来てくれた親戚のおじさんに
顔を見るなり怒鳴りだしました。
内容を聞いていてもはっきりせず、
理解できないようなことでした。

突然物が無くなったと騒ぎ出し、
始めは母がターゲットになりました。
枕に布団、鞄や服など。
始めは単なる勘違いだと思っていました。

少しずつエスカレートしていき、
次は妻がターゲットに。
それもポケットティッシュや洗濯ばさみ、
スーパーの袋など誰も欲しがらない物。
遂には自分が寝ている間に妻が部屋に忍び込み、
通帳を盗んだと言い始めました。

それまで何度も母と妻をかばっていましたが、
さすがに我慢の限界に。
理性を失い祖母に「クソババア」と
怒鳴りつけ文句を言い続けました。
横にいた母は今にも飛び掛かりそうな私を
必死に押さえつけていました。

祖母はそれでも食い下がることなく、
「この家は自分の家」
「文句が有るなら出て行け」と
ますます強気になりました。

数日後、私と妻が次男の参観日で
外出していた間に、
私たちの部屋から出てくる祖母を
偶然父が目撃しました。
怒った両親が理由を追及していた
そのタイミングに私たちが帰宅。

今までにない口論が聞こえたので
慌てて様子を見に行き、内容を聞きました。
妻が下着を盗んだので、取り戻しに行ったとのこと。
完全に堪忍袋の緒が切れた私。
理由を聞いた直後、祖母を突き飛ばしてしまいました。
倒れ込む祖母を見て我に返りました。

それでも叫び続ける祖母でしたが、
幸いなことに怪我はありませんでした。
その後、父には厳しく叱られ反省しました。

当時は家庭崩壊寸前だったと思います。
この一件で自分たちでの介護は不可能で、
受け入れてもらえるグループホームを
探すことを父が決断。

のちに母から聞いたのですが、
父は最後まで祖母が認知症だと
受け入れられなかったそうです。
我慢していた私たち以上に
父も息子として苦しんでいたんだと思います。

長文・乱文になってしまいました。
続きはまた後日にします。

明日も感謝の心を忘れずに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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