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自社の魅力、正しく伝えられていますか?Attract Bookのご紹介

「自社の魅力があまり伝わっていない気がするな…」
「どのような話をすれば候補者さんに魅力的に感じていただけるのだろう…」

最近いただくご相談の一つが魅力が正しく求職者様まで伝わらないというお悩み。
人によって魅力の感じ方は異なりますし、伝える人(発信する人)が変わると、魅力と感じないこともあります。
しかし、面談や面接の際にどんな面接官からも統一した魅力を求職者さまに伝えられる、求職者様に伝わっているということも重要です。

また、ポテンシャライトでは「採用ブランディング」というサービスがあります。
採用活動における魅力の「発掘」「言語化」「整理」をするサービスです。採用ブランディングを実施すると、必然的に企業さまの魅力が整理された状態になります。

今回はその魅力をわかりやすく伝える手段である「Attract Book」についてご紹介していきたいと思います。

0. Attract Bookとは?

「そもそもAttract Bookって何?」という方向けに簡単に説明を。

Attract Bookとは
企業の打ち出せる魅力を完結に、正確に伝えるべく、魅力のみを整理したBOOK。エージェントさまや面談時の求職者さまにみていただくことを想定しています。

「20~30件」
この数字は求職者さまが転職活動において応募している平均値です。
この状況を踏まえると、採用活動においては自社内のことだけではなく求職者さまの状況も把握した上で、戦略的に採用活動を進めていく必要があります。

カジュアル面談が主流になったことから企業と求職者のタッチポイントは必然的に増え、採用広報や採用ピッチ資料等、企業さまから自社の情報を積極的に発信することも増えている印象です。

結果として20~30社並行して検討する求職者さまに自社の全ての魅力が伝わらないというケースも多く発生している気がします。そこで作成したのが「今」のAttract Bookの形になります。

ここからはそんなAttract Bookができるまでのことを。


1. Attract Bookができるまで

Attract Bookができるまでにポテンシャライト(自社)内の採用活動においても様々な課題がありました。その課題解決の中で生まれたわけですが、実際にどのような課題を経てAttract Bookができたのかをお伝えします。

 1-1. 課題① :同じ目線で魅力を伝えられていないのでは?

「最近一次面接の数が少ないな、もしかすると面談からの選考移行率が低いかも・・・?」
最初に感じた採用課題でした。

ポテンシャライトのカジュアル面談は下記3つの目的で実施しています。


カジュアル面談は「惹きつけ」の場であると定義しています。
求職者さまに「ポテンシャライトの面談に行ってよかった」と思ってもらえるべく具体的には下記のような施策を行なっているものの、一次面接への移行率が若干低かったのです。

①カジュアル面談に適したタイプを面談へアサイン
②自社魅力シートを用いた惹きつけ
③採用ピッチ資料の作成・使用
④面談前にEntrance Bookのご共有
⑤構造化カジュアル面談の実施

もしカジュアル面談をサクセスするためにできる施策について気になる方はこちらをご参考くださいませ!

カジュアル面談実施から一次面接設定の確率(カジュアル面談移行率)が一時的に下がった訳ですがここから少しカジュアル面談移行率の話を。

カジュアル面談から一次面接の移行率を測定したことはありますか?カジュアル面談を終えて、その後の分岐は意外と複雑になります。あくまでポテンシャライト調べにはなるのですがカジュアル面談移行率は「40%」。
この指標を目指し面談を行っていたのですが一時的に40%を下回ってしまったのです。

色々と要因を分解していくと見えたのが複数名でカジュアル面談を担当するが故に伝える魅力が統一していない、ということでした。

当時、下記魅力整理シートを利用しながら面談を実施していました。
魅力整理シートは要するに引き出しです。
引き出しの中を充実させることはできていたものの、候補者さんの志向性に合わせてどの魅力を打ち出すのかという観点が理屈では分かっていても難しい状況に陥っていたのです。


 1-2. 課題②:エージェントさんに魅力が伝わりきれていないのでは?

エージェント経由でのご紹介の場合、打ち出したい魅力が正しく求職者さまへ伝わらないという課題は顕著でした。
それもそのはずです。

 採用担当
 → RA(エージェント 営業担当)
  → CA(エージェント キャリアアドバイザー)
   → 求職者様

企業の情報は上記のように長い伝言ゲームを経て伝わるのです。これだけ長いフローであれば、途中で情報がうまく伝わらなくなることも往々にして発生します。採用広報記事や採用ピッチ資料など多くの情報を発信する企業さまを紹介する場合は尚更です。
求職者さまへの求人紹介時には、「求人票」や「採用ピッチ資料」が用いられることが多いです。
求人票や採用ピッチ資料にはあまりにも"多く"の情報が掲載されているが故に、全ての魅力が伝わらないことが発生します。

自己応募の方であっても、エージェント経由の方であっても同じような候補者体験をしていただきたい、正しい魅力を伝えたい
そう感じて自社の魅力(=Attract)の見直しを行い、Bookにすることにしました。

2. Attract Book の作成方法について

ここまでが「今」のAttract Book作るに至った背景です。次はAttract Bookの作成方法をお伝えできればと思います。

Attract Bookを作成するにあたり実施するステップとしては大きく3つです。

STEP1:自社内の魅力を整理する
STEP2:打ち出す魅力の精査
STEP3:公開する方法を検討

STEP1:自社内の「Attract」(=魅力)を整理する
まずは、自社内の魅力を整理していきます。ここでは職種問わず、全職種共通の自社内の魅力を設計していく必要があります。

「自社起点」で魅力を設計していきます。あくまで主語は「自社」であり、どんな魅力があるかを整理していくイメージですね。

「…とはいえ自社ってどんな魅力があるの?」
と悩まれる方もいらっしゃるかと思います。

自社の魅力分類する枠組み「6P+CGM+Tech」で整理していくことが可能です。

考えられうる自社の魅力を上記6P+CGM+Techの項目に沿って箇条書きで羅列していきます。一例としてポテンシャライト(自社)の魅力を整理したものは下記となります。

魅力設計シート

STEP2:打ち出すべき魅力の精査
STEP1整理された自社の魅力(Attract)をみていくといかがでしょう?
恐らく魅力の中に優劣がついてくるのではないかと思います。
6P+CGM+Techで整理した場合は、Tech内の魅力が多かったり、Philosophyの魅力が多かったり。
自社の魅力スコアを把握した上で打ち出すべき魅力を精査してみましょう!
魅力スコアの算出する方法などご興味ある方はこちらをご覧ください。

STEP3:公開する方法を検討
現時点だとSpeakerDeck or notion でしょうか?
2つ事例を共有します!

👆 KMK Worldさんで実際に作成したAttract book。企業の魅力が簡潔にまとめられています。こちらは目次のページですが、この後にそれぞれの詳細が1項目/1ページでまとめられているイメージです。

ポテンシャライトではnotionでまとめております。
下記はエージェントさまに展開しているのですがHR経験者・未経験者とペルソナ別でAttractを作成しております。

個人的にAttract Bookは3パターン作成できるのでは?と思っています。

Lv.1 「全職種共通」のAttract Book
Lv.2 「職種別」  のAttract Book
 -   エンジニア/セールスなど各職種別で打ち出せる
  AttractをまとめたBook
Lv.3 「ペルソナ別」のAttract Book
 
-   例えばエンジニアの場合
  -   Web事業会社出身のエンジニア向けAttract Book
  -   Sler出身のエンジニア向けAttract Book など

Lv.3のペルソナに沿ってのAttract Bookが作成できるとより求職者さまへ魅力を正しく伝えることができるかと思います。
とはいえ、Lv.2やLv.3のAttract(=魅力)をデザインするのはお時間も要してしまうため、まずは全職種共通のAttract Bookを作成していくことからお勧めします!

3. 最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
昨今、各社さま様々な自社の情報を積極的に発信しています。せっかく発信するのであれば正しく、かつ魅力的に求職者さまへ届けたいものですね。求職者さま視点で発信している情報を整理しきれているか、情報が多すぎて一番伝えたい魅力が伝えられているかという観点は非常に重要です。魅力がなかなか伝わりきれていないな、という違和感を感じていらっしゃる方はぜひAttract Bookを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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