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今日の本|「チャンネルはそのまま!」佐々木倫子
3月、仕事は通常モードでしたが、年度末なので子供の学校のPTA活動やら習い事の決算、新年度準備などでバタバタと走り回る日々。
さらに、3月は誕生日だし、単身赴任だった夫もこの4月からとうとう戻ってくる!
嬉しいイベントやニュースも多い半面、時間も余裕なかったーーーー。
とにかく時間がなかった、なんの時間がないかって、本を読む時間が。
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それでも、運転中など細々した時間を使って、「ハウス・オブ・グッチ」を読んだりしてました。
ハイブランドGUCCI、華麗なるグッチ一族とブランドの歴史。
残念ながら私自身、ハイブランドには縁がありませんが、一族の物語はやっぱり好き。
好きなジャンルの本なのに、本を読んでいても、
あ!誰某に連絡しなきゃ、とか、
あの資料作らなきゃ、とか、
頭の中に雑事が割り込んできて、なかなか物語に入り込めず苦しみました。
(登場人物たちの名前が覚えにくいのも一因。イタリア人の名前はどうしても覚えられない)
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そんな忙しいときは、漫画が気分転換になります。
ギャグ漫画ほどではないけど、ちょっとシニカルな笑いがあるような漫画がベスト。
頭と気持ちを冷ましてくれる。
中でも佐々木倫子さんの漫画はマストです。
佐々木倫子さんといえば「動物のお医者さん」。
「動物のお医者さん」も折に触れて読み返す、ベッドのお供作品ですが、甲乙つけ難いほどの僅差で、私は「チャンネルはそのまま」に軍配を上げる!
「チャンネルはそのまま」は、北海道のローカルテレビ局を舞台にしたコメディ漫画。
新卒でテレビ局に入社した同期6人を中心とした物語で、読むとテレビ界の裏側が少しわかった気になれます。
前述の「動物のお医者さん」然り、「チャンまま」然り、佐々木倫子作品は舞台となる環境への取材が綿密で、妙に生々しいところがいい。
本筋に関係ない細部まで作り込まれている。
それによって妙なリアルさが生まれていて、登場人物と同じ空気を吸っている気分になれる。
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勧善懲悪のわかりやすいドラマには出てこない、とりあげるほどもない小さい理不尽さとかを、ただ淡々と描いている。
これにどんなに癒されるか!
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忙しい、心を亡くすほどバタバタするのはあまりよくないけど、こういう緩急ある日常も、多くの気づきに支えられて、さらにその中で泳がされてるかんじ。
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