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土井あゆみです。

先日、大学生の方から卒業論文の参考にしたいとインタビューを受けました。
私は日本ヴィーガン協会理事、Vegan検定認定講師として活動させていただいているということもあり、ある程度専門的な立場として、微力ながらお話しをさせていただきました。

こうした機会はとてもありがたいことですし、現代日本において、卒業論文のテーマに選ばれるほど、「ヴィーガン」というテーマが学生にも注目されているのだということを肌で感じました。
実際にインタビューでも触れたのですが、若者のヴィーガンに関する認知度はどのくらいなのか、データ等も踏まえてお伝えします。

1、日本におけるヴィーガン人口

世界においては人口の1〜3%がヴィーガンだと言われていますが、株式会社フレンバシーの調査によると、日本でも2.4%がヴィーガンであり、この割合は年々上昇しています。
また、「意識して肉や魚など、動物性食品を減らすことがある」という人は、21年12月の調査時19.0%から2023年1月の調査時には7.1%ポイント上昇しています。
参照:日本のベジタリアン・ヴィーガン・フレキシタリアン人口調査 by Vegewel丨株式会社フレンバシー)。

また、ヴィーガンメディア『VEGAN’S LIFE』が2023年6月に行なった調査によると、日本のヴィーガン・ベジタリアン消費者の特徴として、
”年代のボリュームゾーンは20~40代でその他消費者より若く、ひとり暮らしの比率がやや高いが、経済的にゆとりのある人の比率が高い。”
”関東地方、近畿地方など人口が多い場所ではヴィーガン・ベジタリアンの消費者の比率が高い。”等が挙げられています。
参照:日本のヴィーガン人口調査2023 by VEGAN’S LIFE

少しずつではありますが、食に対する意識が変化してきており、健康に時間やお金をかける人が増えてきているのだということがわかります。
私もそうですが、完全なヴィーガンではなく、ベジタリアンやフレキシタリアンの人も増えているようです。(私の場合は、8割ほどはヴィーガンの食生活で、生産方法に配慮された卵や魚はときどき食べる場合があります。)

また、ヴィーガンは健康や美容だけでなく環境に良いという考えが強いという傾向もあり、環境に配慮してヴィーガンやベジタリアンになるという人も増えているとのことでした。

2、ヴィーガンを知ったきっかけ

昔に比べ人口が増えているヴィーガンですが、そういった方が実際にヴィーガンを知るきっかけは何だったのでしょうか。

ヴィーガンを知ったきっかけ(ツール)で一番多いのが、Instagramだそうです。
Instagramの普及により、日本はもちろん海外のさまざまなヴィーガン関連情報を得ることができるようになり、ヴィーガンの認知度が広がるきっかけになったそうです。確かに、美味しくてヘルシーなヴィーガンレストランの情報も、動物愛護に関する情報も、海外セレブのヴィーガン生活の様子も、たくさん見つけることができますよね。

私自身も、新しいヴィーガンの情報をInstagramで発見することが多く、今も活用しています。
次に多いのがインターネットだそうで、現代の情報化社会を表しているなと感じました。さまざまなきっかけから、自分が知って「良い」と思ったものを取り入れていこうと実践している人が増えているのは、素敵なことですね。

3、学食とヴィーガン

現在では、大学での学食メニューに取り入れるプロジェクトなども行われています。

アレルギーのある学生や、宗教上の理由などでヴィーガンの留学生、日本のヴィーガン・ベジタリアンの学生など、より幅広い方が一緒の学食を食べられるようにと、さまざまな大学での取り組みが行われています。
現在では、東京大学や京都大学、成城大学、立命館大学など各地の名だたる大学でも取り入れられているそう。
メニューも様々で、大豆ミートを使ったカレーやパスタ、うどん、丼などがあるそうで、私も実際に成城大学にお邪魔してヴィーガンメニューをいただいたことがありますが、きちんと美味しく、ノンヴィーガンの食事と同じように、学生さんに選ばれていました。

学食は一般の方も食べられるそうなので、学生さんだけでなく、より幅広い方に食の多様性や社会問題を考えるきっかけになれば嬉しいなと感じました。

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