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舞い降りたとろ姫

ぽんちゃんが我が家にやってきてほどなくして、譲渡会で出会った保護活動をしている方にお誘いいただいて、行ってきましたご自宅の猫ハウスへ。野良猫のシーズン真っ盛り、生後2〜3ヶ月での譲渡が多いとのことで(小さすぎるときに環境変化が続くと子猫はほんと体調崩すので、超カワ天使のときに迎え入れたい気持ちをぐっと堪えて、タイミングは保護主さんとしっかりご相談を…)5,6月はお見合いがあちらこちらで行われています。

たまたまですが、保護活動の社となっているその家は私達夫婦が以前住んでいた家の本当にすぐ近くで(町名まで一緒)そのあたりにも運命を感じつつ扉をあけると数え切れない子猫たちが!「20匹くらいいるので、フィーリングで見ていってください!」

元気いっぱいやんちゃ坊主だらけで、誰がどこにいるかもわからない子猫博覧会状態。当然ながらみんなかわいすぎるし、脳がバグっています。こんなの選べるわけない!

ですが、30分ほど絡んでいると、少しずつ性格が見えてきます。しっぽを踏まれていても気づかないとんでもなくマイペース白黒猫と、とにかく美形なわんぱくキジトラの2匹になんとなくアタリをつけて一度家族会議へ。

とか言いつつ、もうわたしも夫も心は決まっていたように思います。おっとりマイペースの白黒猫だね、と。保護名はコマでした。ぽんちゃんがハイパー内弁慶なので、まったりマイペースな性格のほうがあうだろうと思ってのことでした。

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ちょうどこの頃、女の子としてうちにきたはずのぽんちゃんが病院で男の子だということが発覚したばかり。コマもおそらく男の子ときいていたので、兄弟でほくほく暮らしてくれたらいいなあと思っていました。

そしてコマをお迎えしたい旨を伝えると、まさかの女の子ということが判明!男女逆転ストーリー…?まあ性別も特にこだわりないので大丈夫です。GWあたりに生まれたっぽいとのことで、5月5日、子どもの日生まれということにしました。ぽんちゃんはひな祭り生まれだしきりがいい。名前も仮名のコマを卒業し、「とろ」と名付けました。(本当は一応「ごまとろ」と名付けたのですが、私含めこれまた誰も呼ばなくなりました。とろ姫で定着)

しぶとい猫風邪を患ってしまい、鼻水じゅるじゅるがなかなか引かなかったとろちゃん、様子見をしていたので予定より数週間遅れて我が家にやってきました。家にも慣れてきてやりたい放題のぽんちゃんがどんな反応を見せるかドキドキしていたのですが……

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ぽんちゃん、めっちゃキレてました。

そらそうですよね、とろちゃんがいい子すぎるのでそのまま解き放ってしまいましたが、新入りちゃんは数日ケージに入れて様子見しつつ、徐々に慣らしていくのが普通だそうです。

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ぽんちゃんにシャーシャーされまくるので鉢の中に避難したとろちゃん。たまに粗相していたぽん兄を横目に、トイレノーミスで天才女王の名をほしいままにしていました。まわりで2匹猫を飼っている人たちにきくと「仲良くなるまで数ヶ月かかったよ」「うちは3年経っても未だに喧嘩してる」などの声も聞いて、これはぽんちゃんの性格的にも長期戦になるかもしれないなあと思っていました。

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が、そんな心配ご無用で、うちに来て3日目で抱きしめあって寝ていました。このかわいさ……けしからん!

ぽんちゃんはすくすくと大きくなっていって体格差がかなり出てきました。とろちゃんはちょっと発育遅めのようで、ずっとちんまりしているし、なかなか走りません。いつも鼻水でがちで猫風邪をずーっと地味〜〜〜に引きずっている感じが心配ですが、こまめに病院に通いながら、とろちゃんのマイペースな成長を見守っていきました。

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実はぽんちゃんにはちょっとだけ噛み癖があったのですが、とろちゃんが来てからそれもだいぶマシになりました。(いまでもたまに噛みますが、甘噛みって感じです)それも子猫同士はちゃめちゃに遊んで、噛み合って、いろいろ学び合ってくれたおかげ。

二匹の仲が良すぎて、ぽんちゃんの愛が重たくて、もはや飼い主は蚊帳の外な尊い生活が始まりました。このあと驚きの事態になるのですが、この頃は家族全員そんなことつゆ知らず、です。かわいくてかわいくて、毎日がスペシャルとはまさにこのこと!

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