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映画感想#31 「フランシス・ハ」(2012年)

原題 Frances Ha
監督 ノア・バームバック
脚本 ノア・バームバック、グレタ・ガーウィグ
出演 グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー、アダム・ドライバー、マイケル・ゼゲン、パトリック・ヒューシンガー 他
2012年 アメリカ 86分




UNDATEABLEなフランシスの奮闘記

この映画のキーワードは「UNDATEABLE」という言葉。日本語だと「非モテ」となるようです。さて、フランシスは本当に非モテなのでしょうか?

彼氏とも別れ、親友ソフィーとの友情も落ち込み、仕事もうまく行かず・・・
それでもめげずに、ニューヨークをのしのし走り回るフランシス。その明るさは痛快でした。
確かにフランシスは、ちょっと空気が読めなかったり、社会的に安定していなかったり(ダンサー見習い中)と、世間一般的に見れば非モテなのかもしれない。
でも前向きで、ガツガツしてて、落ち込んでも立ち止まらない彼女の良いところは、きっと「モテる/モテない」の価値観から飛び出して個性になっている。

そんなフランシスですが、とてもピュアな一面もありました。
「恋」について語っていたシーン。
"目が合った一瞬、そこは特別な空間。そんな瞬間を求めている。"
・・・フランシスって実はすごくかわいいのかも?

自分を少しずつ見つめ直していくフランシス。ニューヨークを走り回るうちに、状況は少しずつ改善していき、ソフィーとの友情も戻ってきそうな予感。
モノクロの映像と軽快な音楽で、スピード感のある気持ちの良い映画でした。

☆観賞日 2014年9月25日


投稿に際しての余談 〜見る年齢で感想も変わる〜

本作は「27歳女子の等身大のニューヨークライフ」とのこと。
2014年に見た時は自分も22歳くらいだったので、アラサーになると大変なのかなあなんて、呑気に思っていました。
さて、現在30歳の私がこの映画を見たらどうなんだろうか?
きっと印象がかなり違うのではないかと思います。「27歳なんて若いじゃないか…何でもやり直せるよ…」って。
人生100年時代、まだまだこれからだけど、自分もフランシスみたいに"のしのしと"進んでいかないといけないな、、、(遠い目👁)


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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