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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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1ページに満たない映画感想<2013年編②>


旅の始まり(2011年/マルヒン・ロハール)

※公式ページがなく、2012年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭のHPを参照させていただきます。

「死んだら人はどうなるの?」
生きている間は誰もが知ることのできないこの純粋な問いに、温かく、丁寧に答えていく映画です。
身近な人の死を受け入れることは、子供にとってはもちろんのこと、大人にとっても悲しいものだと思います。今まで一緒に暮らしていたおじいちゃんはどこへ行ってしまうのか?という答えのない問いに対して、おじいちゃんは優しく教えてくれるのでした。
おじいちゃんの旅の始まり、そして、家族の新しい旅の始まり。
おじいちゃんが残してくれたたくさんの思い出と共に、この家族は新たに進んでいくんだろうな。
(ちょっとこれは本当にもう1回見たい映画なので、どこかで再上映をぜひ・・・。)

☆2013年6月3日鑑賞(eu film days2013にて)


危険なプロット(2012年/フランソワ・オゾン)

サスペンスのような緊張感があり、それでも笑いの要素もあって、全く飽きずに見れました。
危険な匂いのする(イケメン)高校生クロードの書く文章に引き込まれていく、教師ジェルマン。彼の文才に、だんだん、周りの人間が巻き込まれていく。知らない間にクロードの書く文章の一要素になっている。これは現実なのか?物語の中なのか…。おかしなほどに現実味があって、もしかしたら、覗かれているのではないかと大人たちは疑心暗鬼になっていく。
クロードを取り巻く大人たちの気持ちはとてもよく分かります。気になるよね、そりゃこんな天才高校生がいたら。
全てがクロードの書く物語に引きずり込まれていく感じ。気づいたら終わってました。

※余談
フランス映画祭2013オープニング作品。まだ邦題が決まっていない段階で見ました。上映時のタイトルは「In the House」。(原題はDans la maison=家の中)家の中で何がどうなるんだ・・・?と、なんだかミステリアスな感じがしますよね。
終演後にオゾン監督と主演のエルンスト・ウンハウワー君が登場しました。イケメンすぎました。

☆2013年6月21日鑑賞


ラブ・イズ・イン・ジ・エアー(2005年/レミー・ブザンソン)

※公式ページがなく、UNIFRANCEのHPを参照させていただきます。

恋愛ものではあるけど、笑いの要素もたくさんある、主人公ヤンの成長を描いた物語です。
ヤンは飛行訓練の教官なのに、飛行機に乗るのは苦手。彼の飛行機へのトラウマや苦しみも描かれていますが、親友リュドとのやりとりが面白くて、あまり悲観的な感じもなく、全体的には軽いタッチで見やすかったです。シャルロッテともハッピーエンドで、気軽に見れて、心も晴れる素敵な映画だなという印象でした。
マリオン・コティヤール大好きなので、見れて嬉しい。安定に美しかったです。
これも改めて見直したい映画の一つなので、どこかで上映お願いします・・・!

☆2013年6月23日鑑賞(eu film days2013にて)


コン・ティキ(2012年/ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ)

いや〜スケールが大きい!迫力がものすごい!見ている間ずっと鳥肌でした。
コン・ティキ号の話って有名なんですね…?知らなかった…本当にいかだで海を渡るなんて。自分の学説を証明しようとする、主人公トールの意志は固い。
乗船する仲間とのちょっとした意見のズレであったり、小さな摩擦が、狭いいかだの中という究極の密室空間で、どんどん息苦しいものになっていく。正直、こういう航海や漂流ものって少し苦手です。大きな目標があって、そこに向かっていく仲間ではあるけれども、疲れとか焦燥感とか、環境的にどうしようもない感情が襲ってきて、関係が壊れていく感じ。映画ってある種追体験の要素もあると思うのですが、だとしたら、こんな経験はできるだけしたくないなと思ってしまう。それくらいの臨場感がありました。
でも、実話っていうのがすごい。そこが、この物語を支えている大きな力ですね。
あとはラストがもう残念!なぜ!リヴ(トールの妻)!夫を支えてあげようよ・・・
なぜあれで終わるのかが謎です。それ以外は、本当に大迫力の映像美でした。

☆2013年7月1日鑑賞


ローマでアモーレ(2012年/ウッディ・アレン)

ローマの魅力×ラブコメ王道的なやつ。
様々な登場人物が、様々なドラマチックな事件を起こしていきます。いろいろな恋愛模様、そしてシャワー浴びながらのオペラとか、平凡オヤジのレオポルドとか。でも、みんな最終的には解決して良い方向へ向かうので、安心して見ていられます。特に、個人的に注目したい3人の女性たち。

①ヘイリー(アリソン・ピル)
イタリアの弁護士と結婚予定。友達になれるタイプ。この映画の中では個性は薄い方かも。演じるアリソンもとても好きなので、普通に見れて嬉しいです。
②サリー(グレタ・ガーウィグ)
はい、サリーも大丈夫です。親友に彼氏(ジェシー・アイゼンバーグなのもなんかリアル)を取られる!?割にはサバサバしていて、かっこいい、憧れる女性です。ファッションとか髪型も、飾っていない感じが好き。
③モニカ(エリオット・ペイジ)
きました、モニカ。女から好かれない女キャラ(笑)もちろん、エリオット自身ではなく、映画の中での話ですよ。小柄で、か弱くて、放っておけない感じがするんだろうな〜。わかる。でも、現実には絶対仲良くなれないと思いました。

見る前は、いわゆるただの「王道ラブコメ」なのかなと思って、期待値が低かったのですが、期待を超える強めなコメディ要素があり、楽しく見れました。

☆2013年7月20日鑑賞


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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