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1ページに満たない映画感想<2014年⑤〜モノクロ怪作編〜>


ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険(1924年/レフ・クレショフ)

初めてのサイレント映画。劇場が静かすぎて、ものすごく気を使ってしまう。
ウェスト氏の冒険っていうか、ただ騙されただけの話?(笑)それより、みなさん顔芸が半端なかったです。悪い人はもうまさに”ワルモノ”の顔をしていました。そうでもしないと、サイレントだし、印象に残らないのでしょうね…。
映画を見たというよりは、歴史資料を見ているかのような感覚でした。さすがフィルムセンター、貴重な体験をありがとうございます。

☆2014年8月22日鑑賞
@東京国立近代美術館フィルムセンター「映画の教室2014


密林の怪獣群(1938年/山内俊英)

どこら辺が「密林の怪獣群」なのかがわからなかった。実際は秩父のほぼ半裸なワイルドおじさんたちです。

類人猿(設定)

そしてそんな秩父の山奥を訪れる女子大生たちもなんか強いわ。この類人猿たちとそこまで仲良くなれるかな〜。類人猿兄弟の突然の悲劇の後、兄を失った弟くんが東京に出るときには、スクリーンの前の全員が親のような気持ちになったのではないかと思います…。
カテゴリーは「パニックコメディ」となっているようですが、最終的にはもはや「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ)かのような雰囲気で、これまたミニシアターならではの面白い映画に出会えました。

☆2014年9月10日鑑賞
@ラピュタ阿佐ヶ谷「戦前日本SF映画小回顧


妖婆 死棺の呪い(1967年/アレクサンドル・プトゥシコ、コンスタンチン・エルショフ、グレゴリー・クロパチェフ)

ストーリーはしっかり怖いんだけど、低クオリティーに思わず笑ってしまいます。
主人公の神学生ホマーは魔女の呪いに屈してしまうのか!?という最後の大詰めでもなお、展開よりその映像的な面白さが勝ってしまう。魔女が化けた娘は棺に乗って空中サーフィンしてるし。これは笑う。やりたいことはわかるけど、この時代だとこれが限界なのね…という(笑)
最終的には最強(らしい)妖怪「ヴィー」が出てきて、結局ホマーは助からなかった模様。かわいそうに。
おそらく現代の高度なVFXを駆使したら、結構怖い映画になりそうです。ストーリーにしては音楽がのどかな感じで、不思議な世界観でした。
ソ連の映画は面白い。

最強の妖怪ヴィーがきた!

☆2014年9月21日鑑賞 
※第36回ぴあフィルムフェスティバルにて


(この2014年の夏、1ヶ月で古いモノクロ映画を3本も見ている自分、大学の夏休みで相当暇だったんだな〜というのがわかりますね…)

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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