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映画感想#59 「マイ・インターン」(2015年)

原題 The Intern
監督・脚本 ナンシー・マイヤーズ
出演 ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ、アダム・ディバイン、アンダース・ホーム、ジョジョ・カシュナー 他
2015年 アメリカ 121分



「プラダを着た悪魔」は見ていないけど

王道ハリウッド映画っぽい感じで、ものすごーくリラックスして、ただただ楽しめる映画。こういうのも定期的に見たいものです。

ということで、そこまで期待せず見たのですが、意外と刺さるものがありました。
アン・ハサウェイの役は、弱音も吐けずに頑張り続けてパンクしかけている女性、ジュールズ。でも会社のCEOであり、母であることから、実績と完璧さを求められ、「どん詰まり状態」に陥っているのです。
そんな彼女を支えようとするのは、70歳のインターンであるベン。ジュールズは、ベンの経験値ゆえのユーモアあるアドバイスに助けられ、2人は上司と部下を超えた友人になっていきます。

この映画には「すべての女性を応援する」という謳い文句がついているけど、男性だって応援してくれるはずです。ジュールズの代わりに家事を行う夫の苦労もしっかりと描かれています。だから、女性も男性もお年寄りも見ていて少し励まされる部分もあるんじゃないかな。

「プラダを着た悪魔」の続編とも言われる本作ですが、見ていなくても大丈夫です、この作品だけで十分楽しめます。
アン・ハサウェイの華やかさと、ロバート・デ・ニーロの渋い魅力が詰まった、"社会人応援ムービー"ですね。

☆観賞日 2015年10月21日


余談〜男女≠恋人という良さ〜

何かと恋に発展しがちなハリウッド映画ですが、本作ではアン・ハサウェイとデ・ニーロが恋人になる話ではありません。男女間、世代間を超えた友情を築いていくところが、この映画の主眼です。
最近だと「夜明けのすべて」(2024年/三宅唱)も同じく恋人にならない男女を描いています。こちらは、パニック障害とPMSを軸に、お互いを助け合う同僚のお話。辛い思いをしている人は、他人に優しくできるものだ、と改めて感じる映画です。
結局年齢や性別が人間関係の枷になることはなく、ジュールズとベンのように親子ほど歳が離れていても、「夜明けのすべて」の山添くんと藤沢さんのように同世代でも、人と人がきちんと向き合えば、分かり合えることもあるってこと。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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