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1ページに満たない映画感想<2014年①〜有名な監督編〜>


鑑定士と顔のない依頼人(2013年/ジュゼッペ・トルナトーレ)

この映画評価高いんですけど、私には何がなんだかさっぱり…
ミステリー?とはいえ途中からヴァージル(主人公:鑑定士)とクレア(謎の依頼人)のラブストーリーっぽくなってきて、個人的には飽きてしまいました。とにかく私の理解の及ばない展開だったみたい…。
クレアは結局何者なの?査定してどうしたかったの?ヴァージルのこと「泥棒」とか言っといて、結局家具売らんのかい。
画面の美しさはあって、確かに中盤あたりまでは楽しめたのですが、ストーリーがあまり好みではなかったのかもしれません。

☆2014年1月5日鑑賞


ラッシュ プライドと友情(2013年/ロン・ハワード)

1970年代、2人のF1レーサーを描いた物語。
ダニエル・ブリュール見たさで見たため、そこまで期待していたわけではありませんでした。しかしロン・ハワード監督ならではのダイナミック感はさすがのもの。レースシーンは迫力満点で、満足できる映像体験だったと思います。
実直で誠実なニキ・ラウダの生き方に大賛成。真逆なタイプのハント役のクリス・ヘムズワースはまさにそれっぽい感じで(笑)説得力がある。この2人の対比と互いの困難を乗り越えた先の友情が、この映画の見どころです。
※ストーリーは全部実話というわけではないようで、ところどころはフィクションを交えつつのようです。

全然覚えてないですが、ピエルフランチェスコ・ファビーノ出てたんですね…。「天使と悪魔」(2009年/ロン・ハワード)での刑事役が良かったなあ。
あ、これも同じくロン・ハワード監督ですね。

☆2014年2月19日鑑賞


インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年/ジョエル&イーサン・コーエン)

1961年ニューヨーク、デイブ・ヴァン・ロンクというフォーク歌手がモデルのお話です。主人公のルーウィン・デイヴィスさん、本当にお疲れ様…と労いたくなるような、不運でツイてない毎日。
主演オスカー・アイザックの歌が素敵でした。猫を抱えて放浪する歌手と、冬のニューヨークの雰囲気が合っていて、フォークソングとも相まって雰囲気のある映像でした。
友人ジーン役のキャリー・マリガンの存在が目立ちます。偶然だとは思いますが、どうもキャリー・マリガンの役って個人的に苦手な人物が多い気がする。「17歳の肖像」(2010年/ロネ・シェルフィグ)、「わたしを離さないで」(2010年/マーク・ロマネク)などなど、どうも苦手なタイプなんだよなあ…。最近公開された「マエストロ その音楽と愛と」(2023年/ブラッドリー・クーパー)にも出ているみたいなので、そこではイメージが変わると良いなと思っています。

☆2014年6月25日鑑賞


グレート・ビューティー 追憶のローマ(2013年/パオロ・ソレンティーノ)

いや〜よくわからんかった……もうごめんなさい、私には理解できませんでした。見ている間ずっと「?」でした。逆に何でこれを見ようと思ったのか、自分でもわからないくらい(笑)。
ローマの街のミステリアスで美しい映像が続きます。確かに美しいのですが、シーンの切り替わりが唐突で、見る人を不安にさせるというか…それもまた手法の一つなのでしょうか?やっぱりイタリアの映画は苦手なのかもしれない。

当時21歳の私では太刀打ちできませんでしたが、今ならもしかして何か感じ取れるものがあるかも?
きっとここが帰る場所」(2011年/パオロ・ソレンティーノ)は気になっているので、ソレンティーノ映画については、これを見てから考えたいと思います。

☆2014年8月28日鑑賞
(当時ル・シネマの平日学割で1100円で見ている。良いなあ、学生は安くて。)


日曜日が待ち遠しい!(1982年/フランソワ・トリュフォー)

南仏の不動産屋で起きた殺人事件解決するべく、秘書が奔走する様子をコミカルかつロマンチックに描いています。
秘書役のファニー・アルダンがとても綺麗でした。映像も美しい!

ベルセル(トランティニャン)と秘書(アルダン)

でも正直、事件の顛末がよく理解できませんでした。
まず、ベルセル(不動産屋オーナー)は殺しをしたのか?途中で自首する的な展開になったけど、最後は弁護士が逮捕されていた。秘書はいつ頃から犯人がわかってたのか?そしてベルセルと秘書の2人は本当に結婚したのか?「日曜日が待ち遠しい!」のは結婚するため?(仕事休めるからかと思ってた。)最後の弁護士のセリフどす黒かったなあ。怖いなあ。この話、結局弁護士の狂いっぷりで全てを解決させてるよねえ…。良いのかな。まあ…いいか。
話の展開としてスリルはあったし、面白かったのですが、よくよく考えてみると謎の多い話です。もう1度見たらもっと理解できると思います。機会があればチャレンジしたい。

本作はトリュフォーの遺作とのこと。私はたぶんゴダールよりトリュフォーが好みなので、これからも他の作品を見ていきたいと思います。

☆2014年10月15日鑑賞
※「没後30年フランソワ・トリュフォー映画祭」(角川シネマ有楽町)にて


天才スピヴェット(2013年/ジャン=ピエール・ジュネ)

見る前にイメージしていた内容と、少しズレがありました。
映画チラシは原色ピンクで派手な感じ。主人公T.S.の想像力の豊かさを表現しているのだと思いますが、話の半分くらいは弟の死という内容なので、なかなか悲しいストーリーです。カラフルで楽しい内容かと思いきや、そうではありませんでした。もちろんユーモラスな会話やシーンもたくさんあります。でも、T.S.の悲しげな表情、弟レイトンの死の責任を自分で責める姿は本当にかわいそうで。「僕がいなくなれば良かった」なんて言わないでほしい。
弟は結局どのように亡くなったのだろう。銃が原因で亡くなったみたいだけど、その辺を時系列で明らかにしてくれたら、もっと感情移入できたかもしれない。

ジャン=ピエール・ジュネといえば「アメリ」(2001年/同監督)でしょうか。今年のデジタルリマスター版上映で見ましたが、個人的にはそこまでドンピシャな作品ではなかったみたい。「天才スピヴェット」は、「アメリ」が好きな人は好きだと思います。

☆2014年12月19日鑑賞


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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