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映画感想#18 「TRICK劇場版 ラストステージ」(2013年)

監督:堤幸彦
脚本:蒔田光治
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、東山紀之、北村一輝、水原希子、池田鉄洋、吉田鋼太郎 他
2013年 日本 112分


トリック大好きなんです。
ドラマから全部見ていたのですが、ついに終わってしまいました…。しかも泣いてしまいました。トリックで泣く日が来るとは。
相変わらず無駄なギャグやばいなーと思いつつも、それがトリックなのです。ちょっとしつこいところが癖になります。

全体的な構成は決まっていて(霊能力者出現→山田・上田・矢部出動→色々事件発生→解決へ)、それは映画でも同じ。安定の強烈キャラもしっかり出てきます。
※北村一輝、逆に今までトリック出てなかったの!?ってくらい馴染んでました。

今回、ラストで本当に奈緒子が死んでしまったのかと思いました。もうシリーズ最後だからなんでもあり得るんだろうなと。だから、より上田の気持ちになれたというか、上田の思うことがわかりました。そこで涙が出てきました。
ドラマのオープニングで出てくる最初のフーディーニのやつがヒントだったんですね。この映画見てる人って、おそらくドラマから見ている人しかいないと思うのですが、「ここでフーディーニ!?」と、古参ファンたちは思ったのではないでしょうか。制作側からの「わかりますよね、見ている人なら」という、にやにやしたメッセージに対して、なんというか、トリックファンたちが集う劇場内の一体感のようなものを感じた気がしました。

奈緒子がいなくなって1年後に上田と再会するとき。シリーズ初期の懐かしい映像があったりして、それでちょっとやばかったです。まあ、そういう点では「ずるい」映画なんですけどね。

2人はこれからどうなるのかな。記憶を無くしてるということですが、上田と再会できたということはもう運命です。トリックありがとう。

☆2014年1月13日鑑賞


投稿に際しての余談

・いや〜トリックってなんか癖になる面白さがありますよね。
シリーズで1番好きなのはもちろん黒門島です。あとは初期のミラクル三井もキョーレツで結構好きです。闇十郎とか、サイ・トレイラーとか、長谷千賀子とかも、よくよく考えればかなり怖い。
トリックの面白さって、「霊能力者は存在する」ことを暗に肯定しているというか。科学やマジックの技法的でインチキを証明しようとするのですが、結局それがすんなり解決するわけではなく、いつももやっとしたものを残していく。(中には単なる悪徳商法的なものもありましたが。)
霊能力を謳い復讐しようとする者、誰かを助けようとする者。表立ったネタバラシよりも、その人たちの過去の悲しさ、辛さ、そういうものが見え隠れするところが深みがあって、好きでした。
シリーズが進むにつれ、だんだん、キャラの濃さより名前の面白さとか小ネタの印象が強くなった印象はありますね。あとは何かのパロディとか。
本質的にはダークなものを扱っているけど、それを小さなしょーもない(笑)小ネタでうまく覆い隠している、独特なドラマだったなあと思います。

・映画館で2回見た映画はこれが唯一かもしれません。
1回目は家族と。2回目は大学の友達2人と。そのうち1人はスウェーデンからの留学生でした。その方は日本語がペラペラだったので、内容を理解するのには問題なかったようで、むしろ「日本語は阿部寛から学んだ」と言っていました。語学の勉強方法は様々ですね。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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