見出し画像

ゴリラがハムスターになりまして3

こんばんは。
うつ病とパニック障害の治療をしながらフリーのライターをしている亜雪です。

皆さんは「うつ病-という名の黒い犬」という動画をご存知ですか?
オーストラリアの作家が作った絵本を元にWHO(世界保健機関)が作成したうつ病の啓発動画で、うつ病の辛さを「黒い犬」に例えコレを「追い払う」のではなく「飼い慣らそう」と提唱する内容です。
https://m.youtube.com/watch?v=FOzId4FwEPk

この動画を見た時「嗚呼、私は黒い犬を放置していたんだ」と思いました。

大学卒業後、私は新卒で広告代理店に入社しました。マスコミを研究するサークルにも入っていましたし、学生時代はラジオ局でアルバイトをしていたので労働時間が長いことも中々シビアな業界なことも理解したつもりでおりました。

甘かった。

ええ、甘かった。
私の認識など甘ちゃんでした。
今なら間違ってると反論できるパワハラやセクハラ。人格を否定されるような暴言に当時の私はすっかり参ってしまいました。

不規則な睡眠時間と食事も悪影響を及ぼし、自律神経がおかしくなるのはそう遅くはありませんでした。
入社一年目にして涙が止まらない謎の現象が起き、続いてミスが多発。
フラフラになりながら家に帰るとボーっとする日々。
いかんせんマズイと思った私は精神科に行くのですが、なんと!
その精神科は碌な精神科じゃなかったのです!残念!

診察もないまま「まぁ鬱だと思うよ」と宣言され、説明もないまま薬を渡されました。
この頃の記憶が完全に抜け落ちていて、何をどのくらい処方されていたのか全く思い出せません。
しばらく薬を飲んでいたのですが、二年目にして「このままじゃ死んじゃうな」とようやく気づき、転職を決意。

逃げるように次の会社へ転職しました。
幸い転職した会社は労働時間も短くなり、人間関係も安定。怒鳴られない会社ってなんて素晴らしいんだ!やはり環境が変わると気持ちが落ち着く!会社が悪くて鬱になったんだから!会社変わった私に薬はいらない!信頼できないお医者さんだし、いいや!

などと、黒い犬を檻に入れたつもりでいたのです。
黒い犬など居なかったフリをして、新しい環境を楽しんでいました。

画像1


でも黒い犬は檻の中でムクムクと成長をしていたのです。

黒い犬が大きくなって檻が壊れた時、その時こそあの「何もしてないのに突然パニック障害になった」時なのだとようやく最近気づけました。

パニック障害はすぐに受け入れられたのに、うつ病を受け入れるのに私は三年もの月日を費やしていたのです。

次回はパニック障害とうつ病の違いについて書いていきたいと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?