見出し画像

84日目(7/15) 不法滞在しないための計9時間地獄の手続き

危うく不法滞在になるところ

非常に疲れた日だった
今日は7/15月曜日、なんとしてもビザを延長しないといけないのだ
ビザの期限が7/16なことに気づいたのは7/13の夜だった

夜いつも通りのメンバーで外でチルしながら、お前はどのくらいいるんだ、みたいな話をしていた
俺もこの宿だけで2,3週間いるんじゃないかな、なんて答えたところで、ふと嫌なイメージが頭の隅に浮かぶ
「あれ、俺タイ来てから何日経った?」
「そろそろ1ヶ月経つ頃じゃないか?」
「タイのノービザ滞在期間ってそもそも何日間だったっけ?」
「てか来た日いつだ?」
「…」
一気に頭が鮮明になり、体は一直線にパスポートのところへ向かう

パスポートの日付を見ると7/16までだった
この時点であと3日しか残ってなかった
ひとまずは過ぎてなくて安心だ
でも今日は土曜日、休日は役所は休み
つまり15の月曜にビザの延長ができなかった場合、16日にはなんとかして国外に出ないと晴れて不法滞在の犯罪者というわけだ

ちょっとやそっと過ぎても別に大したことにはならないとうっすらと思いつつも、流石に焦りはあった
急いで調べると、一般的に認められていないとか、ビザランのためには朝4時集合です、とか嫌なことばかり出てくる
とはいえ、背に腹はかえられない
ラオスまでのビザランのツアーに問い合わせる、もちろん返信は月曜だろう、かなり絶望的な状況だった

いつものチル仲間の一人がタイにインターンに来ている日本の子なのだが、彼がこの危機的状況を打開してくれた
どうやら1回限りノービザの人の滞在期間を延長できる役所があるらしい
月曜にそこにいけば1ヶ月延ばせるはずで、実際彼もそれをしたとのことだった
彼の連絡によりすべきことはわかった、あとは月曜の僕がなんとかするだろう、安心しきって快眠した

数多の試練

混むから朝一で役所に行ったほうがいいと教わっていたのに、寝坊した
快眠するからだ、昨日の自分が悪い

急がないとだからバイタクで行った

手続きに1900バーツ必要というのは知っていた
昨日財布の中で多分足りているだろうと思って確認せずに寝た、足りなかった
ちゃんと確認しておいてくれれば楽だったのに、昨日の自分が悪い

手間かけさせやがって

ATMの前でお金を下ろす用に使っているクレカを宿に忘れたことに気づく
焦って手持ちのカードを試すが海外のATMに対応していなかった
他のATMならどうかと建物内を駆け回り全部の台で試した、全部ダメだった
昨日の夜まではクレカ忘れずに持ってこうって思って寝たのに、昨日の自分がダメすぎる

暗証番号を間違えていたことに気づく、もう1枚の方のでやってしまっていた
これは今日の自分のミスですわ、と
全部解決した気になって、1人笑いながらもっかい試したらやっぱり対応してなかった
暗証番号じゃなくて、普通にカードの問題だった

すでに11時めっちゃ混んでる

こっからが地獄だった、手持ちを考えるとあと200バーツ足りなかった
なんとかして200バーツの現金が欲しい
片っ端からクレカ対応の店をまわって、「このクレカで200バーツ分切っていいから代わりに200バーツ現金にしてくれない?」と頼んだ
これそもそもタイ人に伝えるのがめちゃめちゃむずいし、伝わってもそういうことはできないという店しかない
たまに優しい人が、アプリで送金してくれれば、という人がいたが、タイの口座も電話番号もない僕にはアプリすら使えない

次なる作戦は飲食店の前で待ち構えて、入る人に直接交渉する方法だ
「僕がここの会計払うから、代わりに現金で払って?」
日本語だったらコトの経緯を伝えられるけど、理由もなくこんなこと言ってくる奴がいたら警戒されて当然で、めちゃめちゃ変な目で見られた
もちろん全て失敗に終わった
この時点ですでに3時間、これなら帰ってクレカ取りに行った方が早かった

日本人あったけぇ

途方に暮れていると日本人旅行者に出会えた
ことの経緯含め説明しようとすると、ないなら仕方ないよと言って200バーツくれた
何かクレカで建て替えますと言ったが、いいよいいよと言ってくれた
日本人あったけぇ

役所に向かうとお昼休憩で再開は13時だった、9時に着いたのにだいぶ遅れをとった
そっからはとにかく待った
待ってよくわからないままに1900バーツ払ったら延長されたパスポートが返ってきた
帰路に着いたのは18時だった
計9時間…
朝一にクレカを忘れず宿を出れていたら2時間とかでいけたんだろうか

とはいえ俺のタイはまだここに継続

帰り道、ほぼ残っていない現金をかき集めて宿を目指す
最悪のタイミングでEsimが切れ、スマホも使えず
駅員に聞きながら残りの現金で行けるところまで電車に乗る
そっからは地図も見れずなんとか宿まで辿り着かないといけない
延長手続きハードモード過ぎるだろと思っていたら、バンコクの電車はクレカ使えるらしい
今まで役立たずだったクレカがここにきて本領発揮
最寄りまで無事に帰り、いつもの奴らと疲れを癒した

今日の自立散歩のお供
いつもの奴らの一人、ロシア人が教えてくれたロシア語ヒップホップ

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?