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89日目 2日目にしてすでにドレッドやめたい

ドレッドヘアーの呪縛

起きてはいるが、なかなかベッドから起き上がる気が出ない
昨日の夜寝る前僕は気づいてしまった
今までカオサンでたまにドレッドを見かけるとイカついなーっと目で追っていたことに
これすなわち、これからは僕がイカついと思われる側というわけだ
世界各地から人がやってきて、ドレッドの店もたくさんあるカオサンを持ってしても、やっぱりドレッドは珍しい
イカついとは思われないとしても間違いなく目立ちはする
怖がられたくもないし目立ちたくもない

ここまではドレッドである以上仕方ないことと受け入れないといけないんだろうけど、それとは別に自分がドレッドのイメージとかけ離れた性格なのも問題だ
ドレッド界の精神性など少しも持ち合わせていない
ドレッドなのに下向いて歩いているし
ドレッドなのに早歩きしてるし
ドレッドなのにリュック背負ってるし
ドレッドなのに…

自分の生活の一挙手一投足が全て、僕のイメージ上のドレッド君たちがやらない仕草に思えてくる
こうなるとより「目立たないように精神」が強まる
こうして僕は完全にドレッドの呪縛にハマったのだった
ドレッドの呪縛といっても小心者向けの呪いだ

ここでタイにきて初のトムヤムクン
もともとあんま好きじゃなくて、現地で食べたら何か違うかと思ったけど、やっぱりそんな好みじゃなかった

呪縛を解く方法

ドレッドの呪縛は強かった
僕はもうすぐにほどきたかった
ほどくためにさっさとドレッドを堪能し切らないとと思った
珍しくこれでもかと自撮りした
サングラスもかけて自撮りした
帽子もかぶって自撮りした
レゲエも聴いた
ヒップホップも
この辺で気づく、ドレッドだからって別に特段やることないんだな

目立たないよう目を伏せてたおかげでテーブルがゆら帝の色合いであることに気づけた

ドレッド記念にやっておこうということが案外少ないことのは、明らかに僕のドレッドへの解像度が低いからだった
なんとなく悪っぽいイメージと黒人とかっぽいイメージぐらいで、ほとんど知らなかった
これが呪縛の根源だ
僕の持ってるドレッドのイメージゾーンが狭すぎるせいで、そこから外れているのが余計おかしく思えるんだろう

僕が思っている以上にドレッド界は大きくグローバルで多種多様なはずだ
とすれば、僕に近いドレッドの人もいるはずだ
きっと僕のようなびくびくしたドレッドの大物もいるはずだ
俯いてリュック背負って早歩きしてるドレッドのスターが世界のどこかにはいるはずだ
こう思えてしまえば呪縛も大したことはない

ドレッド界でも一目置かれているそのビッグスターに僕は憧れている少年だと思えばいいんだ
結局は呪縛は小心者向けのものなのだ
ビッグスターのマネをしているという理由を後付けすればドレッドヘアーにも正当性が生まれる、自信につながる
自信さえ持てればどんなドレッドぽくない行動をしても呪縛は気にならなくなる

ちなみにわかってるとは思いますが、そんなスターがいるかどうかは関係ないです
そんなスターがいると思えるか思えないかが大事です
他人から変わったドレッド小僧だと思われることが問題なのではなくて、他人から変なドレッド小僧だと思われているかもしれないと考えてしまうことが解決したい内容だからです
結局実際変だと思われていようが自分が気にならなければどうでもいいので、なんらかの理由づけで自信さえ持てればいいのです

結局何をするでも大事なのは自信ですか
ドレッドとかいうほとんど知識関心のない世界だから適当になんとでもなるけどけど、もっと解像度の高い部分では自信は等身大の自分と理想との差から生まれる
ドレッドという世界には自分の理想がないのでどうとでもなるけど、今後の人生単位のクソデカ課題が改めて顔を出してきた気がする、勘弁してくれ

今日の自立散歩のお供
エリックバードン&アニマルズのThe Twain Shall Meet

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