北海道札幌から、復興を目指す宮城県丸森町のオンライングラレコをした話【熱中小学校丸森復興分校(6/13)+熱中小学校江丹別分校(4月〜) グラレコ活動記録】
札幌も日中はだいぶ暑くなり、夏に近づいてるな〜と思うような日が多くなっています(夜は涼しくてうれしい)皆さん、いかがお過ごしですか。
オンライングラフィッカーの木村あゆみです。
北海道・札幌を拠点に、いわゆる「グラレコ」(グラフィックレコーディング、議論や対話をリアルタイムに絵や言葉に描いていく手法)を描くことを生業にしています。
「講演会を描く」というスタイルでは、北海道札幌の第一人者として活動させていただいています。
----------------------------------------------------------------------------今回は4月からの「熱中小学校」の活動を振り返るので、かなりボリューミイな記事になっております!(本当はもっと早くUPしておけばよかったのですが…!汗)たっぷりお楽しみ下さい😉
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宮城県の丸森町は、昨年10月の台風19号で深刻な被害を受け、今なお復興の途中の町。そこに開校した 熱中小学校 丸森復興分校 powered by Korobocl nomad の開校式・第1回グラレコを担当しました。
熱中小学校丸森復興分校については、スタッフの方が書いたこちらの記事で(小旅行気分を味わいつつ)知ることが出来るので、オススメです。
新型コロナと台風被害を乗り越え、やっと現地・オンライン同時開催出来ることになった「大人の学びの学校」。
会場は「齋理屋敷」という国の登録有形文化財にもなっている博物館で開催されました。
(建物愛好家としては、現地に行けず、残念なくらい素敵な情緒溢れる建物…!いつか行きたいなぁ)
開校式
町長の方からの挨拶があったり、町役場の方がスタッフを務められる等、「町と一緒に作っている」感がありました。
第1回授業
▶︎ 北村 貴先生 十勝さらべつ熱中小学校副校長
(帯広-東京の2拠点生活をするフードプロデューサー )
▶︎ 原田英男先生 宮崎こばやし熱中小学校校長
(元農林水産省畜産部長「Twitter官僚」の草分け)
アットホームな雰囲気の中、地元の方の笑い声が聞こえる良い学びの時間となりました。
今回グラレコのご依頼をいただいたのは、丸森復興分校用務員&一般社団法人熱中小学校 代表理事の 堀田 一芙さん。
グラレコの「記録」の役割に加え、以下の想いからグラレコを入れたいというご依頼をいただきました。
▶︎デジタル空間の中でアナログ感のぬくもりが欲しい
▶︎先生との懇親会で現地では先生と直接交流出来るが、オンラインでは画面越しとなる。そこにグラレコとグラレコ解説が出来るグラフィッカーが入ることで、現地に行けないことで欠けるバリューを補いたい
今回、グラレコをオンラインで描き終わるごとに、すぐに現地にデータ送信。
懇親会で
・会場→スクリーン投影
・オンライン→画面共有
しながら2人の先生が交代で生徒さんと交流しました。
グラレコが会場スクリーンに投影された瞬間、どよめきの声が…!
見ながら先生との懇親会!
(ギャラリービューの写真は公開されていませんが)
オンライン懇親会でも先生とグラレコを通じた交流が生まれ、私も一緒にお話させていただきました。
結果的に、グラレコが2空間をつなぐ役割も果たしていました…!
この発想は私の中に無かったものなので、新たな学びとなり、感謝でした。
オンライン開催につきものの、音声トラブルでかなり長い時間聞こえない状態になった時もありましたが、何とか描き上げることが出来、ホッとしました(終わった時に大量の汗が吹き出てましたw)
こういうトライ&エラーを重ねながら、日本中で今「オンラインイベント」が模索されている黎明期だと思っています。(北村先生の授業でも「コロナの今は失敗してもいいチャンス!」との言葉があり、まさにこのイベント開催がトライ&エラー&ラーンの現場だったと感じました。)
これから情勢を見ながら、現地・オンライン同時開催イベントが増えてくるかと思います。両方の空間をつなげるこの方法は、一体感も出ますし、とても良いグラフィックでのサポート方法だと思いました。
今回初めて北海道・東京以外の土地のお仕事をするご縁をいただき、丸森町のことを調べたり、行ったことのない町とZoomでつながりながら、一緒にイベントを作らせていただき。
復興に向けて動いている方々と、場作りに関わる経験が出来たことは、とても心に残る貴重な経験でした。
ありがたいことに「今後もお願いしたい」とご依頼いただき、グラフィックを通じて、共に継続的な価値を創ることに挑戦していきます🙌
(私の目標は「関わる場や人と新しい流れ(価値)を作りたい」なので…!)
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実は、私は北海道旭川市で今年4月に開校した「熱中小学校江丹別分校」でスタッフとしてグラレコ担当しており、今回のお話はそこからのつながりのご縁でした。
熱中小学校江丹別分校は、ANA・JALのファーストクラスの機内食に採用されるくらいに美味しいブルーチーズを作っている、伊勢昇平さんの「江丹別を世界一の村にする!」という熱い想いにより開校しました。
校長は独立研究者の浅田一憲さん。
4月からオンライン授業にトライしており、どんどん進化するオンライン授業をしています!
開校式
第1回授業
▶︎北極探検家 荻田泰永先生
▶︎レオス・キャピタルワークス(ひふみ投信) 藤田英人先生
第2回授業
▶︎ノラワークスジャパン 中川裕之先生
授業の後にグラレコ振り返りタイム!
▶︎作曲家・作詞家・ミュージカル作家 まきりか先生
何とオンライン上で校歌を作ろう!という授業です!
Zoomのチャットから歌詞アイデアを拾う
↓
ホワイトボードアプリmiroを使い、付せんでKJ法で歌詞を集める
このホワイトボード背景に入れた「江丹別をイメージしやすくするために描いた絵」をご紹介します。江丹別をイメージしてみて下さい!(実は私もまだ現地に行けてないのですがw)
牧場
雪原
牛
蕎麦の花
冬のランタンフェスティバル
草原
赤レンガ倉庫
レストラン「Chirai」
完成したホワイトボードがこちら!
この上にどんどんZoomのチャットで出た歌詞アイデアをピックアップしていきます(改めて物凄い作業…)
そして、文字数シートにまとめます。
本当に校歌が出来て、最後はZoomで全員で歌って〆!オンラインの不可抗力による多少の時差を感じつつもw、初めて体感するオンライン合唱は声出、すごい迫力&グルーヴでした!
これからも進化するオンラインを授業を試行錯誤予定ですので、熱中小学校の活動にも是非ご注目下さい!
<おまけ>
最近30cm以上髪を切ってヘアドネーション(様々な理由により髪がない方用のウィッグのために髪を提供する活動)しました!
Before
After
夏に向けてサッパリしました!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
木村あゆみ