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良いKPI・悪いKPI

良いKPI・悪いKPIについて、『リクルートのすごい構創力』という本の中から一部抜粋してまとめてみました。

リクルートのご出身で『最高の結果を出すKPIマネジメント』の著者、中尾隆一郎氏曰く、

ダメなKPIかどうかは、たった一つの質問で判断が出来るそうです。

それは、所属メンバーに対して、
「あなたの組織におけるKPIの目標数値を知っていますか?」である。

KPIに関しては、以下のような事象が多く起きている。
・ついつい複雑になってしまったり、メンバーが理解しづらいKPIを設定してしまうことが頻繁ある。
・そのようなKPIは、当然忘れられがちで、実行もされない。
・そもそも実行すらしていないのので、どこが悪かったかの検証も不可能。
・結果「KPIなんて役に立たない」という不信感につながってしまう。

中尾氏によると、KPIに必要な条件は次の3つ。

①整合性…最終的な目標に向かって、きちんとロジックが通っていること。→最終的な目標が売上なのか利益なのかということだけでも、達成への道筋は異なってくる。

②安定性…KPIとして定めた指標が、安定的·継続的にとれること。
→検証しづらいものをKPIにしてはいけない

③単純性…指標が少なく(できれば1つ)、覚えやすいかどうか

しかし、実際にこのようなKPIを定めることは難しい。

その理由として、以下2つがある。

まず「シンプル=バカだと思われないかという恐れ」が挙げられる。
シンプルなことは、往々にして「当たり前」な内容になりがち。「そんなことわかっている」「わざわざ決めなくてもいいのでは」と反対されることを恐れてしまうのだ。


理由の2つ目は「失敗したらどうしようという勇気不足」である。
シンプルにすることは、選ばなかった「その他」の指標を捨てるというこたでもある。これでいくんだ、と勇気を持てず、「万一失敗したらまずい」「リスクへッジをしなければ」という恐れが先に立つと、指標を絞り込むことができず、チェックすることが増えてしまう。


以上。
明確に目指しているゴール(目的)に対して、適切なかつシンプルなKPI指標の設定は、個人ではなく特に組織として大きく動くときには非常に重要なポイントだなと改めて感じました。

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