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ダム巡りと秋のぬる湯

休日はいつもは昼過ぎに起きるところを、早朝6時からのF1予選を見終わった夫が言うことには、
「今日はナラマタ・ダムに行くよ」
寝ぼけた私の脳内では聖歌が流れ始める。マ〜ラナタ、マ〜ラナタ、主の〜御国が来ますように〜♪


奈良俣ダム

関東地方で最も高い堤高158mを誇るロックフィルダム。群馬県利根郡みなかみ町に所在。「ダムはやっぱりロックフィルですよね」派の私としても一度行っておきたかった。

無事二度寝をし、10時すぎに家を出る。山梨から群馬は、都内に住んでいたときは「よくわからんけどなんか隣くらいなんじゃないの〜?」とかいう雑な解像度だったんだけど全くもって違った。遠い。八王子まで一回出て関越道に乗らなければならない。4時間弱。
高速を降りて山間を縫い、突如現れる人工物。

突然現れるロックフィルはいいぞ

ダム遊歩道なる表示が出ており、堤体直下まで歩いていけるようだ。下から攻めることにする。

結構角度がきつい印象
洪水吐が雨で濡れて黒光していてかっこよかった
ここの外周をぐるっと遊歩道が通っていて上れたのだけど、雨が強くなってきたので断念…

天端に向かう。車で15分程度。
途中湯宿街が現れる。道路の名前も「奥利根湯けむり街道」である。
半分ほど閉まっているように思われたが、一つだけ新しい建物には車が10台ほど停まっていた。
なんていう温泉街なんだろう、ここ。調べても出てこなかった。

天端に到着。

ダム湖、貯水率62%
紅葉が美しいんだけど、雨…

雨風が酷くなってきてしまったので早々に退散。売店で売ってるきのこ汁300円が飲みたかったのだけど残念ながら終わってしまっていた。こんな山の中のきのこ汁、美味しいに決まっている。次回に期待。


八木沢ダム

寒すぎて温泉に入りたい気持ちが山々だったんだけど、近くにある八木沢ダムも巡りたいということでそちらに向かう。
無事ダムカードをゲットしたはいいものの、天気は嵐である…

写真だとあんまり分かんないけど、嵐…

ウルトラライトダウンではとても太刀打ちできないし、靴も水が染みてくる。装備がしょぼすぎる。山を舐めすぎであった。
ていうか土曜日なのに他に客がいない。そういうことである。
退散。


温泉を探す

八木沢ダムから下界におりると晴れ。山々よ…。ただ時間も17時を過ぎ、ただでさえ寒い気温もさらに下がってくる。
温泉入りたいよ〜。風邪ひいちゃうよ〜。
Googleマップで温泉を調べるといくつかヒット。

湯浴み着混浴のここが非常に気になったのだけど、残念ながら16時まで。うーむ、やはりこのエリアにはまたくる必要がありそうだ。

他も大体閉まってしまっていて、高速周りまで検索範囲を広げる。


鈴森の湯

谷川PAの脇にある、20時閉館のこちらがヒットした。お食事処も併設されていて、いいじゃないですか。
源泉はぬる湯で、加温浴槽もあるとのことで。

すっかり陽が落ちた

入浴料は900円。駐車場は都内ナンバーばかりで、地元向け銭湯という感じではなさそう。
門構えは掘立小屋の様相だったのだけど、温泉はリニューアルされているのか綺麗。タイル張りに檜の縁がとても可愛い。

常連さんと思われる中年の女性客2人が「今日は土曜なのに空いてるね〜」「いつも山登りの人いるのにね〜」と話されていて、なるほど谷川岳登山帰り向けの温泉なのねと合点がいく。懸命な登山客は天気をきちんと確認するので今日の谷川岳は避けているのだろう。

しばらく加温浴槽であったまり、やっぱり入らなければならぬ、ぬる湯源泉掛け流しへ。
湯船が深くなっていて、立って胸の下くらいまで。潜るな泳ぐなの注意書きがある。
35度とのことで、ひんやりしなくて心地よい。
なんだか猛暑に熱湯はしんどいけど、気温が低くてもぬる湯、案外いけるかもと思った。…真冬は無理だろうけど。

お食事処へ。
山小屋なので少々寒い。湯冷めしないようにダウンを羽織りながら、今年初の熱燗をお願いする。いい季節になってきました。
岩魚定食をいただく。岩魚の仕入れが今日はなくて、桜鱒とのこと。温泉水で炊いたご飯が美味しい。

最高〜。
この温泉、なんとヨシタカさんが紹介されていたことに気付き、改めてそりゃ〜間違いない。


雨に降られてしまったけど、ダムはしっかり2つ見れたしカードも貰えたし、温泉入って焼き魚食べれたし、良い秋の旅であった。

おわり。

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