雷雨ときどきゼロコ
8月6日 日曜日、大道芸を見に等々力緑地を訪れた。
行きの電車の中で友人から等々力へ向かうとの連絡が入り、武蔵小杉で待ち合わせることになった。やりとりをしていて目線を携帯に落としていたので、背後の窓を急に激しく打ち付ける雨音がして顔をあげると外は豪雨で、少し先も見えないほど景色が真っ白になっていた。横浜駅に着き、東急東横線に乗り換え地上にあがると、今度はものすごい勢いで晴れていた。
この日は一日中そんなお天気になると、朝の予報で言っていた。
積もるお話もあり、落ち合ってさっそくちょっとお茶の時間に。
今後観に行く予定のイベントや舞台、お互いの近況報告と観た作品の感想などを交換・共有した。
話が尽きず、話に花が咲きすぎて何個も花束がつくれそうなほど💐💐💐
パフォーマンスは16:00くらいから本格的なのをするとのことで、「それならまだのんびりできるね」と、まったりしてしまっていた。
14:30から軽いパフォーマンスをやるというポスト内容に焦り、急いでバスに乗って緑地へ向かう。降りる予定のバス停よりも手前のバス停で急に勘が働き、「きっとここだ!」と降りたら大正解だった。そういうことがたまにある。
友人とは行き当たりばったりになっても、予定通りに行かなくても、たとえ迷子になっても、何をしていてもいつも楽しい。一緒にドライブをして桑の葉あんぱんや、道の駅へ新鮮なお野菜を買いに行ったこともある。
表面には決して見えないSNSでのいろいろなものに気づいて傷ついていた時、それでも大道芸は観たくてひとりで出掛けたりもしていて。でも心配して私に会いにわざわざ現場に来てくれたこともあった友人。
私がまだまったく大道芸を知らない頃。ある日公園でばったり出逢って観たパフォーマンスが忘れられなくてずっとずっと探していた。
それが2年後に濱口さんだと教えてくれた方が引用に使った写真を撮ったのがこの友人だった。その事実が最近明らかになって腰を抜かすくらい驚いた。それを知らずにお互いに出逢い、今もず〜っと仲良くしていて。いつも思いますが、縁ってものすごく不思議。そして本当に感謝です。
レモン色をした短い丈の珍しいひまわりたちがみな太陽がある方向とは真逆を向いていて、思わず「この暑さじゃ顔だって背けたくなるよね」と話しかけてしまったけれど、少し前に、太陽の方を向かないひまわりの印象的な記事があったのを思い出したので貼っておきます。
すでにパフォーマンスが始まっている時間で、外で大道芸をしていそうな場所を探していたら、まさかのテント内だった。テーブル兼イスとして置かれて積まれていたプラパレット上。特異な場所での大道芸、バイ〜ンのときはちょっぴりドキドキしながら観守る。客上げは…するのかな…?なんて思ったりもしながら。
地面や舞台上ではなく、人為的に積まれブロックに固められたプラパレット上にバイ〜ンポイントが出現している光景が、なんだか可笑しかった。
いつもバイ〜ン前には濱口さんが上方の確認をする。高い空や天井を私も一緒に確認するのですが、この時ばかりは頭をテントや骨組みにぶつけてしまわないか、本気で上方確認と心配をした。
次のパフォーマンスまでの間に緑地内をお散歩。
『ながれ玉に注意』と書かれたグラウンド横の道を歩いて抜ける。
A.沢胡桃(サワグルミ)
胡桃とはいっても、この胡桃は食べれない種のようです。
池には様々な野鳥が来るそうでゆっくりと愛でたかったのですが、ちょうど煙草と麻雀を愉しまれている方々がいたので、観察はまたの機会にすることにしました。
森の中を抜ける。
森の入口で大きなトカゲを見かけた。『アシナガバチに注意』の看板もみつけて少し進むと、アシナガバチがぶんぶんと偵察に来た。気配を消して静かに奥へ。
何故か腹筋ベンチの数だけ多い、腹筋ベンチ推しのゾーンを抜けて花壇の方へと出ようとした手前で、低木の枝に停まっていたミンミンゼミが鳴きはじめた。
「ミ〜ン ミンミン ミィィ…⤵」とすぐにエンストしちゃう(?)鳴き声の蝉。聴き慣れた鳴き方だと「ミンミン」のところはもっと力強くて長い。「頑張れ〜!」って応援したものの、低燃費も今の時代、悪くはないのかもしれない。蝉だって自由に鳴きたいし、あれがあの子の心地よい渾身の声なのかもしれない。固定概念をもってはいけませんね何事も。
私は最近「かもしれない」と、よく考えるようにしている。
なにかを予測するときだけではなく、他者の考えに寄り添う時、かもしれないは気づきのチャンスや、偏見を省き常にニュートラルでいられるきっかけにもなる。私が知っていて他の方が知らない状況や情報を紹介をする際などにも「かもしれない」をすごく活用している。そしてそれによってさらに繋がるものが確実にあったりする。
花壇に出ると、とっても可愛いランタナの花が咲いていて、実も黒々と輝いていた。
でも、ランタナの実には毒があるので子供やペットが誤って食べてしまわないようこの時季は特に注意が必要です。
2種の蝶にすっかり夢中になり、しばらくこの場所に留まっていた。
風がとても強く、蝶は飛んでいる間も密を吸っている間もずっとずっと大変そうだった。
一周お散歩をして、催し物広場近くに戻ってきた。止まらぬ汗。
チアリーディングチームの練習する元気なエールを聴きながら体育館の涼しいロビーで休憩をして水分補給。
ふと外を見ると、先程まで太陽の光でギラギラしていた外が、急に曇り始めて暗くなっていた。
催し物と大道芸の方が心配になり、様子を見に戻ってみる。雷も轟き始め、先程までとは明らかに違う、雨の前に吹く激しい風が吹いてきていたので急いでテントの中へ。数分もせずに雨がザーッと降り出した。
雨漏りのするテント内で他のパフォーマーさんのショーを観ながら雨があがるのを待った。テントの中での大道芸というシチュエーションがなかなかレアに感じて嬉しかった。ラーメンマンのネタが分からず、ラーメンマンを検索したりもした。
雨もすっきりとあがって、
次のゼロコのパフォーマンスはお外でスタート。
ふと後ろを振り向くと、この日は予定が入っていて会えないと思っていた別の友人がテント下のプラパレットに腰を掛けていて、嬉しくなって思いきり手を振った。
はだか電球の連なる線を持っているように見えますが、引っ張っているのは、長〜いティーバッグのひも。
陽も傾き、逢魔が刻。
ゼロコ、この日のラストパフォーマンス。
一緒にトランクの持ち手で遊んだり、キャンディーをいっぱいあげちゃうゼロコ。笑
微笑ましいシーンが続きました。
すっかり陽も落ちて
ゼロコとはだか電球と提灯と、後ろに見えるテントの屋根がとっても素敵で目に焼き付ける。
降った雨で地面が冷やされ空気が洗われ、気温もリセットされて、吹く風はとても爽やかだった🍃
バスが混雑していたので、時間が遅かったけれど、帰りは駅まで友人と夏の夜を感じながら歩いて帰った。
───────おまけ───────
↑こちらも、
↑そしてこちらも。
いつもは主に濱口さんがされる箇所。
この日は角谷さんがチャレンジされていて、なんだかそれを観れたのがすごく嬉しかったです。
私も日々“少しのチャレンジ”を続けていくことを諦めず、まだまだ楽しんでいこうと思います。
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