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母の手と野ぶどう

母の手が大好きです。

祖母のお家に柚子を採りに行った日。
お庭には大きな柚子の木が一本。
最初は脚立に乗って作業をしていましたが、気づいたら木に登っていました。
家族の中で木登り担当は昔から。木の実を見つけるのも誰よりも得意です。

もういい加減いい歳なのに、
「天使のようなお嬢様ね」
とご近所さまから言われて母娘共に、にたにた戸惑う。

「お猿さんの間違いかな…?」。笑

もちろん無農薬!
夏の残した風景も


こんなに採れました!

1つの木から300玉以上。山積み。
(後に数え直したら500玉近くありました…!)
今年は色が濃くて形も綺麗です。

あたたかく見守ってくださっていたご近所さま方にも、もちろんお裾分け。

父の会社の社員や、友人、母の知り合い、兄や私の職場の方々にも分け分け。

グアバも収穫しました。

祖父の遺した、
グアバも完熟

小さいけれど、イエローストロベリーグアバは味も香りも最上級。
祖父のグアバは世界一美味しいグアバです。


錆びれたスコップに絡まるカズラが
芸術的


よく祖母は、
お庭に植わる野ぶどうの絵を描いていた


母の手と野ぶどう

そのままブローチにしたいくらい可愛いねって言う母。
私もまるっきり同じことを思って観ていました。

私の感性は祖母と母譲り。
木の実好きは祖父譲り。
負けず嫌いは父譲り。

(↑【ゆず】にかけてみました。笑)


持ち帰った柚子を使って、
🍊はちみつ柚子
🍊柚子ジャム
🍊柚子のレアチーズケーキ

を作りました♪
作ったものもすべて誰かとシェア。
一緒に味わったり感想を言い合ったり。そんな時間も含め、誰かとシェアできると喜びが何倍にもなります。


パソコンを手放し、
Instagramをやめ、
ほかの物事にその分の時間をかけるようになりました。

家族や友人との時間やお料理などもそのひとつ。
本を読んだり、繕いものをしたり、何かを作ったり考えたり。誰かのためになにかをしたり。

やらなくてはいけないことも多いけれど、やりたいことがいくつもいくつもも湧いてきます。


不要に感謝をして手放していくと、自分にとって必要なことや大切なことが自ずと遺り、また生まれ、心も生活もより豊かになります。

私にはこの選択がとても合っていました。


先日、立派なさつまいもをごろごろといただき、そのさつまいもで何時間もじっくりと丁寧に時間をかけて作ったスイートポテトをいつもお世話になっている方へお届けに行ったら、『サルナシ』という珍しいフルーツをお返しにいただいてきたのですが。

祖母のお家のお庭で収穫したばかりの、柚子の棘を落とす作業をしながらそんなお話をしたりして。
母と交わす会話も幸せでした。


柚子の棘は長いものでは5㌢以上にも及びます。
棘をハサミでパチンパチンと手ばやく落としていく母の手を眺めながら。


きれいな手はいくらでもあるけれど、
私はこの母の手が大好きで、いちばんの憧れです。

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