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コピーライターです。実家の仏壇屋が潰れました。

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迷わず、迷う という生き方。

中学3年生のとき、原稿用紙1枚分のエッセイを書くという授業があった。「誰が読むわけでもないのだから好き勝手書こう」と、あることないこと書き連ねたら、原稿用紙をはみ出すくらい大きな花丸をもらった。ちょうど進路に悩んでいた時期だったので、「俺には文系の才能があるのかもしれない」という自信が生まれ、公立高校の文系クラスを目指すことにした。 ちょっと成績が足りなかったので、けっこう一生懸命勉強して、なんとか合格した。当時の自分は非常に楽観的な人間だったので、将来の夢を「男版さくらも

    • 蕎麦頼んだらラーメンが出てくる話

      ZOZOで注文したカーディガン、届く前に秋が終わりました。急に寒くなり過ぎじゃないですか、日本。最近はランチに出かけるときでさえ、忘れずマフラーを巻いています。もちろん、何かあたたかいものが食べたい。ふらっと立ち寄った店で、迷わず蕎麦を注文する。ほどなくして目の前に、ラーメンが置かれる。冷えた顔を湯気が撫でる。では、いただきます。 ここまでの文章で違和感を覚えた方は、きっと飛騨以外で生まれ育ったのでしょう。飛騨市では、蕎麦を頼むとラーメンが出てきます。本当です。誰も間違えて

      • 【感じろ】オオムラの現代4コマ作品まとめ

        現代4コマをご存知だろうか。その定義を簡潔に紹介するのはあまりに困難なため、説明は省きたいところです。noteで「現代4コマ」と検索するか、Xの公式アカウントを見るのか、方法は任せます。というか、あなたが現代4コマを知っているかどうかはこの記事にさほど関係ありません。タイトルの通り、自分のこれまでの作品をまとめる場所がほしかっただけで、このムーブメントを自分の手で広めてやるのだ、なんておこがましい気持ちはありません。でも広がるといいなとは思います。なので、読者諸君は知ろうとす

        • 660文字のフリ

          この話、YouTube Shortで偶然流れてきたのを見ただけなので本当かどうかは知りません。ただ真偽なんてどうでもいい。僕はこの話を知って、日本人で本当によかったと思ったのです。こんな限られた文字数で、しかも婉曲的な表現で、大いに心を震わすことができる。なんて素晴らしい文化を持つ国なんだろう。日本に生まれてよかった! 今や何文字だろうが、写真だろうが動画だろうが、自由自在に届けられる時代。それなのに、どうしてこんなにも意思疎通がうまくいかないのでしょう。例えばあなたは、ビ

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          ヤマアラシのジレンマの代替

          ヤマアラシのジレンマはご存知でしょうか。ご存知であってほしい。なぜならヤマアラシのジレンマを説明するという行為は、シュレディンガーの猫や夏目漱石の「月がきれいですね」を説明するのと同様の痛さがあるからです。 それでも念のために赤面しながら説明すると、「ヤマアラシのジレンマ」は心理現象のことです。「相手と親しくなりたい、距離を縮めたい」という想いと、「近づいて傷つきたくない、傷つけたくない」という想いの間に生じるジレンマを指します。この言葉をつくったのはドイツの学者だそうで、

          ヤマアラシのジレンマの代替

          ニンジンスティックをあたえたい

          5年ほど前、大阪で働いていたころは好きな道を選んで通勤していた。中之島の、中央公会堂前を通るルート。中央公会堂のビジュが良いというミーハーな理由が主だが、クリスマスシーズンは街路樹がイルミネーションされるのもかわいくて好きだった。しかし残業後の深夜帯は消灯されており、せっかくイルミネーションされているのに真っ暗な道を通るというのが、これまた得も言われぬ気分になり、たいへん心地よかった。当時はカップ麺しか食べないようなひもじい生活を送っていたが、平安貴族みたいな価値観で生きてい

          ニンジンスティックをあたえたい

          挨拶の不思議

          日ごろ使う挨拶には、たまに意味不明なものがある。「ただいま」はわかる。「ただいま帰りました」の略だろう。「おはよう」もなんとなくわかる。一応、語源を引くと「お早くから、ご苦労様でございます」の略らしい。わかる。だから寝坊した人に「おそようございます」と挨拶する超高等ギャグも生まれた。 しかし、例えば「こんにちは」とか「さようなら」の語源はどうだろう。普通に使っている言葉だが、なぜこれが「出会いの挨拶」「別れの挨拶」に使われているのか、考えてもわからない。考えてもわからないこ

          挨拶の不思議

          マンデラ効果などについて

          そこのキミ、マンデラ効果をご存知だろうか。ざっくり説明すると、「本当はなかったことなのに、なぜか不特定多数の人間が事実として記憶を共有している現象」のことである。詳しくは説明しないので、詳しく知りたい人はWikiを読めばよいと思う。ただし、もしあなたが親切な人の場合のみ、この記事をX(旧:Twitter)などでシェアしてからWikiに遷移するのも良いだろう。 具体例をピックアップしてみよう。たとえば「巨人の星」というアニメのオープニングで、主人公の星飛雄馬が整地ローラーを引

          マンデラ効果などについて

          【急げ!】まだ間に合う、プライムデーにやるべきこと

          年に一度のAmazonプライムデーがやってきました!誰だっておトクに買い物したいのは当たり前。何がお買い得か、今回の目玉商品は一体何か、ポイントを増やす方法は。少しでもおトクに買うために、いろんなメソッドが各メディアで紹介されていますね! そしてお得情報と同時に、直前に定価を上げた「悪質な見せかけ値下げ商品」の情報も…。さらには「それを省くためにはURL末尾にこんな文字列を入れて検索すればよい」となんだかテクい攻略法まで紹介されています。トクするため、損しないため。とにかく

          【急げ!】まだ間に合う、プライムデーにやるべきこと

          アートとコピーおもろすぎワロタ  | アートとコピー Vol.04

          AYONDの佐々木俊さんの話、聞いてきたぞ!ということで、佐々木俊さんに課題をいただき、それに1ヵ月取り組んだうえで佐々木さんの講義と講評を聞いてきたで。めっちゃくちゃめっちゃくっちゃ面白くて、足をパタパタさせながら話を聞いた(行儀悪いし、もう30歳だからやめた方がいい)。今日はその講義を聞いていた2時間のテンションをそのまま、エンジン全開のアクセルベタ踏みでお伝えします。頭文字はOです。 本当なら録音して文字起こしをそのまま、素材の味をシェアハピしたいところですが、もちろ

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          企画書風  | アートとコピー Vol.03

          効率的に、汎用的に、スピーディに。実務をこなすうえで、売上は重要な評価軸で、そのためには量をこなさないといけない。最近は「誰にでも通用する企画書をつくれ」=「クライアント名だけ差し替えて通用する企画書つくれ」みたいなことを言われたりもする。悲しい話。通用してたまるか。 と、平日の悶々を片隅に、表参道に向かう土曜日夕方。向かう先は宣伝会議のセミナールーム。アートとコピーは、これでもう3回目。半蔵門線への乗り換えも手慣れたもんで、SuicaじゃなくてICOCAでスイスイ。 今

          企画書風  | アートとコピー Vol.03

          気の持ちよう  | アートとコピー Vol.02

          さすがに業界内なら誰しもが知る副田高行さんの講座。てっきり今日は、広告のつくり方を学ぶのだと思っていた。あの広告はどう生まれたのか。今回の課題は、どこに目をつければよかったのか。どうすればもっとよくできたのか。そんな講評が聞けると思っていた。でも学んだのは、面白い広告のつくりかたではなく、面白い自分のつくり方だったと思う。 コピーライターになってから、いろんなところで「キャッチコピーの全盛期は終わった」と耳にした。それで、別に広告のメインストリームにいたわけでもないくせに、

          気の持ちよう  | アートとコピー Vol.02

          初期化  | アートとコピー Vol.01

          思い返すと、会場まで向かう自分がかわいくて仕方がない。卸したてのスニーカーを履いて新大阪駅へと向かい、新幹線では文庫本を開いては閉じ、開いては閉じた。わかりやすく、ワクワクしていた。手垢まみれの表現だが、何かが始まる予感がしていた。 しかし現実は厳しい。「何か」はもうとっくに始まっていたし、僕は既に乗り遅れていた。それに気づかず優雅に駅弁をほおばる自分は、やはり振り返るとかわいくて仕方がない。 アートとコピー3期。憧れていた講座がついに始まった。初回のテーマは、「仕事が集

          初期化  | アートとコピー Vol.01

          ホラー映画を観れない人、やべえぞ

          今週は、あるプロジェクトのチームミーティングがあった。メンバーは3人で、そのうち2人が女性、1人が自分だった。女性2人は仲良しなので、終わり際に雑談が始まることもしばしばある。今回は、ホラー映画についての話題だった。 2人はやたら怖い映画が好きなようで、互いにお勧めし合っているような関係のようだった。僕はハッピーエンドの映画が好きだし、好き好んでホラー映画を観ることはない。だから「すごい暗い人たちだな」と思っていた。 しかし、何が彼女らを駆り立てるのか、には興味があった。

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          生活のそこ此処 06

          今月、30歳になりました。何も変わってなくても変わらなくちゃという焦燥感と、驚くほどの日差しで肌が真っ黒こげになりました。夏期休暇中は、東京の年下の社員が関西に遊びに来てくれ、年上なりの立ち居振る舞いを考えたり、初めて他人に「若さ」を感じたりしました。良い夏を過ごせそうです。

          生活のそこ此処 06

          未来を占うことなど不可能 説

          チームミーティングが長引き、定時を1時間ほど過ぎたころ。ようやく議題の着地点が見えたところで、自然と雑談に移行した。こういうダラッとした時間は放課後みたいで好きだ。ピンポン玉が跳ねるように次々と話題が切り替わっていくなかで、占いの話になった。 占いを信じるか。この質問に関しては、持論がある。面倒くさがられるだろうからあまり人に話したことはない。しかし、こんな末端ライターの書く記事を好んで読む奇特な人は、きっと共感してくれるだろうと思うので、今日は思い切って書こうと思う。この

          未来を占うことなど不可能 説