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ホラー映画を観れない人、やべえぞ

今の職場では、週末の退勤前に週報を書く決まりがある。おそらく大多数の社員が面倒だとは思っているだろうが、僕は長文を書くとストレスが発散される性分なので、週報制作は一週間分の疲れを吹き飛ばすデトックスになっている。そのため、僕の週報だけ無駄に長文になっており、おそらく社員の1/10程度しか読んでくれていない。
そこで気付いた。こんなに誰も読んでいないのなら、noteに書いた方が建設的ではないか?ということで、今週から適当に週報を編集してnoteにUPしていこうと思う。

今週は、あるプロジェクトのチームミーティングがあった。メンバーは3人で、そのうち2人が女性、1人が自分だった。女性2人は仲良しなので、終わり際に雑談が始まることもしばしばある。今回は、ホラー映画についての話題だった。

2人はやたら怖い映画が好きなようで、互いにお勧めし合っているような関係のようだった。僕はハッピーエンドの映画が好きだし、好き好んでホラー映画を観ることはない。だから「すごい暗い人たちだな」と思っていた。

しかし、何が彼女らを駆り立てるのか、には興味があった。そこで、彼女らが雑談をしている横でスマホをいじって調べてみた。いろいろ記事があったが、特にわかりやすかった部分を引用する。

ゾンビがドアから押し入ったり、殺人鬼がクローゼットから飛び出てきたりすると、9回の裏にホームランを打った場合と同じように小脳扁桃が刺激されて、脳と身体を活性化するさまざまなホルモンを分泌する。だがその一方で、危険を意識的に判断する脳の部位である前頭葉皮質にも情報が伝達される。前頭葉皮質は、映画は映画でしかないことを告げる。

WIRED『「恐怖」と「快感」の裏腹な魅力:ホラー作品の人気を脳神経科学と心理学から分析

つまり、自分の安全が確約された状態で疑似的に恐怖を味わうことは脳の構造的に大きな快感を得られる体験だということだ。それを踏まえると、ここで楽しそうに話す2人の趣味嗜好は極めて健全だということになる。

では、なぜ自分はホラー映画を楽しめないのか?

僕がホラー映画を観ない理由はシンプルに「怖い思いをしたくないから」だった。それはつまり「これは架空の物語である」と認識させる前頭葉の働きが、2人と比べて弱い、ということになる。

映画を映画として受け取れず、恐怖(=生命の危機)を感じ、不快に思う。僕がホラー映画を楽しめないのは、前頭葉が雑魚だから。自分の前頭葉が雑魚いことを初めて自覚した瞬間だった。

ちなみに前頭葉は、コミュニケーション能力や、社会性、理性などを司るところらしい。人としての基本、みたいな言葉が並んでいる。

なんてこった。悲しすぎる結末。調べるんじゃなかった。目の前で女性2人が楽しそうに雑談を繰り広げるなか、僕はひとりで絶望を味わっていた。ホラー映画なんかよりよっぽどのバッドエンド。そもそもチームミーティング終わりの雑談中、ひとりでスマホをいじっている時点で、コミュニケーション能力も社会性も欠如していることは明らかだったが。

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