切迫早産で緊急搬送、このまま出産まで入院なのか #7
2023年5月に出産予定の妊婦である。
前回の記事からなんと
2週間以上もたっていました。
あっというまですね。
最近は本当に出産が近づき、思考が上手く動かず文字や言葉を紡ぐのが追いつかない感覚です。
おチビの十二指腸閉鎖の疑いと羊水過多の診断を受け、羊水除去と切迫早産で管理入院となったわたし。増え続ける羊水と破水のリスクを鑑み、分娩まで管理入院を提案されます。
今回はお医者さんにどのようなケアをしてもらったか、自分の意見も含めて退院までの流れをまとめます。
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点滴を辞める
早産を防ぐために張り止めとして処方された点滴。動悸や微熱、頭痛などの副作用に悶えながらもその内容を調べてみると、すでに34週に入っていておチビも2300gとそれなりに成長しているとの見解だったため、わたしにはあまり処方するメリットが感じられませんでした。
「この点滴、いつまで続きますか?」と質問してみると「当院では37週まで、それ以降は使用しないことになってます」との回答。
「外すことって可能なんですか?」
の質問をしてみると、お医者さんや助産師さんによって回答がそれぞれだった。
・まだ張りが続いているから難しい
・切迫早産なので37週の正産期までは基本続きます
・どうしても辛いのなら、量を減らして様子をみるかも
とにかくお医者さんの意向としては、胎児が未熟な状態で出産することをなんとしても避ける。ことが第一のよう。あるいは、切迫早産=点滴は必須という流れがみえた。
わたしは薬よりも自分の感覚を信じたく、赤ちゃんの推定体重や運動性、メンタルを鑑みて判断してほしいとお伝えした。
そして処方された2日目に量を減らしてもらい、その次の日には点滴を外してもらうことができた。
1番は患者さんの気持ち
入院中、同じように切迫早産となった妊婦の先輩たちのブログを読み漁った。同じ点滴の処方を受け、容量maxで数ヶ月入院してる人たちもたくさんいて心苦しかった。
わたしの点滴をはずすという意向に、研修医さんの中には「まじか・・・!」という顔をしている人もいたけれど、主治医の先生はわたしの気持ちを尊重してくれた。
「無理なことは無理というので、安心して疑問に思ったことや希望は伝えてほしい」そう声をかけてくれた。
なので早速「家に帰りたい」といって困らせてみる。
こればっかりは、巡回に来てくれる研修医の方や助産師さん、看護師さん皆が口を揃えて「今は無理ですね」と笑顔ではっきり。
それでもわたしは、絶対家に帰れる。家に帰った方が健康になると確信があった。
増え続ける羊水
羊水が異常値を示しているわたしのからだ。入院初日に1650mlの除去をしたが、それでも胎児が尿をするたびに増えてくるのだという。
恐らく1週間後(35週)にまた2リットルぬき、
そらに1週間後(36週)にまた2リットルぬき、
そんなこんなを繰り返してるうちに、子宮が耐えきれなくなって37週あたりで破水するので分娩になるだろう。という主治医の見解。
だからどうしても退院したいというのなら、週末の土日だけリフレッシュで退院しまた週明け羊水除去処置して入院かなあ。とのこと。
その説明を受けて、また入院前のコロナ検査やら採血やら手続きやらなんやらするくらいならずっとこのままいる方がいいのかもと悩む。
ここでまたミラクル
ほぼ毎日エコーやモニターで胎児の様子をみる。入院してもう1週間がたとうとしていた。
毎日体重を測り、おおよその羊水増加量を予想する。
入院時57kgあった体重は羊水をぬいて55kgになっていた。この後また増えると思いきや、毎日どんどん減っていく体重。しかしエコー検査で推定体重を出すと胎児は順調に育っている。
1週間後の体重は53kgにまで減った。
羊水が増えていない???
これには主治医の先生も不思議だな。閉鎖じゃなくて狭鎖なのかなと頭を傾げる。そろそろ2回目の羊水除去かと思っていたら、羊水量が増えていないのだ。
ということで退院の兆しがみえた。
95%は未知
世の中わかっていることは5%にも満たないという。数学の方程式も、見えている景色も、ルールや基準であって、1タス1は2にしておくとあらゆる説明や理解しあえるからだし、色だってわたしに視えている美しい黄色が他人からみたら赤色かもしれない。
だからわたしは、お医者さんが長年の研究や歴史や医療技術を駆使して培った見解やデータを安心して受け入れつつ、自分の直感を最終的には信じることにした。
医者や薬が「嫌い」だから、医療を拒否する。のではなく、納得いく説明を受けた上で自分の希望する生き方を選び、なにかあったときには全力で助けてもらうことに決めた。
主治医の先生に「退院します」「何かあったら我慢せず必ず連絡します」と伝えて、あっさり退院が決まった。
これが30週未満だったり、おチビの推定体重が2000gに満たなかったら同じような判断はしていなかったと思うけれど、今回は自分の心の健康とリラックスが1番わたしにとってもおチビにとっても最善だと思ったのだ。
自分で決める
医者という仕事
わたしは8年教員をしている。医者と同じように先生と呼ばれる職種だ。
指摘することや、指示を出すこと、評価・判断することが必要とされる仕事で、それに対して感謝されることも意見を言われることもある。
自分が正しいと信じることを、わたしだったら子供達に、お医者さんだったら患者さんに伝えていくのが仕事だ。
それでも95%が未知の世界で、わたしは自分がよかれと思って子どもたちに伝えてきたことを何度も疑ってきた。これは一年後には間違ったことになるかもしれないと思いながら教壇にたってきた。
お医者さんだって同じかもしれない。
それでも共通するのは、患者さんや子どもたちの幸せや笑顔を望んでいるということ。だからお互いの想いと知識の行き交いがとっても魅力的な選択や希望を生むんだ。
今回の入院をきっかけにわたしはお医者さんや医療に対する考え方が変わった。
次回▶︎退院と分娩場所の決定
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