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パーソナルジムへ通って過去の自分を卒業した話

ジムを「辞めた」話であるが、「卒業した」と言いたい。新しい自分に出会った話。

私にとってパーソナルジムへの入会は、人生における大きな挑戦だった。

約1年半前、ショックな出来事があり、人生のドン底を味わっていた。少なくとも自己肯定感はドン底だった。
過去の自分の言動や自分の短所を振り返っては反省し、後悔し、なんなら長所も短所に見えてきて反省し、後悔し。「自分が悪かった」という気持ちから抜け出せないでいた。

自分を大きく変えたい気持ちになり、一念発起でパーソナルジムへ入会した。自分の苦手分野「運動」を克服すべく始めたのだ。

以下、ジムの経験から得たもの。

1.しんどいことだけが運動ではない
私は昔から持久走が苦手だ。あの苦しくて心の底から終わりの瞬間を切望する感じ。息切れし、たまに目の前が暗く貧血になったり、気分が悪くなったり。しかし、ジムの運動は「心地よい」世界だった。適切なコンディション、適切な呼吸と適度な運動内容を教えてもらえた結果、「体も心もすっきりする運動」という世界に足を踏み入れられたのだ。なんかポジティブになるし。動き出したら元気になるし。ホルモンの分泌や血流の流れが良くなることで科学的にも立証されている「運動の良い効果」を身をもって学んだ。運動が、好きになった。

2.体重や年齢はただの数字。それよりどんな身体になりたいかが大切
ダイエット目的でジムへ通ったものの、実は行く前後で実は体重はあまり減っていない。むしろ増えた…。しかし、胴回りの贅肉がスッキリしたり、肩こりが治ったり、背筋がスッと伸びて背中が綺麗になった。自分としては好きな体になれた。

3.食事制限を続ければ体重を落とすことは簡単。大好きな食を我慢してでも痩せる意味はあるのか考える必要はある。ダイエットは消費カロリーと摂取カロリーの問題。毎日いわゆる「減量メシ」を食べてれば体重は減る、しかし、毎日ご飯我慢して、明日もし食の自由が奪われたら…?多分わたしは「もっと好きな物食べれば良かった」と思った。もちろん、然るべき目的があれば食事制限をする。

4.食べることが全て悪ではない。食べないことが全て善ではない。大事なのはバランス。
これまでに色々な「食べない」ダイエットをしてきたが、どこか元気が出なかった。食事を変えればまた元に戻った。ジムをきっかけに栄養バランスを学び、何をどれだけ食べたら体にどんな影響が出るのかを学べた。

5.結局は「自分が好きな自分でいること」が何より大事
ここに行き着いた。というのも、ある時ジムに行き出した頃の写真を見返したら、全然太っていなかった。ぽっちゃりしてても明るく幸せに生きている可愛らしい人もいれば、スタイルがよくても心が不幸せで不健康な人もいる。幸せに生きること、を最終目的とする私からすると、自分が良いと思える状態であることこそが大事だと学んだ。

そんなこんなで、約1年間ジム通いを続けた結果、楽しく運動を続けて、好きなものを食べつつ、明るく健康的でいる、という最善の状態にたどり着いた。そして、気付けばありのままの自分のことが前より好きになっていた。

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