他人の好意に耐えられない

他人の好意に耐えられない、


タイトルの通りである。
他人の好意が受け入れられない。
自分が冷たい人間だといいたいわけではない、と思う。


人の好意や優しさを、どう受け取ればいいのかが分からないのだ。 

どうしてこんな私に、優しくしてくれるのか、
愛を与えてくれるのか。
そんなあなたが好きだ、なんて言われると、
そんな私でいなきゃ、なんて負担に思ってしまう。
好かれていることに苦しくなって、相手を遠ざけてしまう。

自分に自信がない、というよりも、
自己肯定、という能力が私にはないのだと思う。
自分を好きでいるけれど、肯定はできない。

自分の弱さも認めて生きる、という考えで生きている私では、
こんな私が、と卑屈に生きている自分を受け入れることはできても
自己肯定感そのものを上げてあげることはできないのだ、

そんな私に与えられる厚意を、どう受け取っていいのかが分からない。
私は何も返すことができないのに
なにか裏があるのかなんて、考えてしまう。
いい人や、優しい人との接し方が分からなくて怖い。
利害関係で一緒にいる人の方が、まだ信頼できます。

好意のない関係が心地いい。
私の感情などお構いなしに自分の感性だけで話をする人がいる。
私に対して肯定も否定もしない、
ただ私の話を聞いて、感じたことを返してくれる。

その人とは何度もご飯に行くし色んなことを話すけど
一生仲良くなれないんだと思う。
それでよかった。
なんの感情もない、気づかいもない、
近くもならない離れもしないその距離感が
私には心地がよかった。

そんな人に忖度も誇張も感情もなしで、
ただ事実として自分の価値観や行動を認めてもらえる時、

その時だけは その“こうい”を信じて受け取ることができます。
その時だけは、自然と強くいられます。
こんな私だけど、私の信じた相手の言葉や思いを、
否定させる私ではいたくないから。


なんの話だっけ、

たぶんつまり、
私のことを想った好意はまだいらないけれど、
私のことを信じてくれる愛は やっぱりほしいみたいです。


photo by @hiragraph , @hirahira_film


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