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朝から幸せだなあ。甘塩鮭で作る「ふっくら焼鮭」

そっか、甘塩鮭でもいいんだよなあ。

今週、最寄り図書館の一部サービスが再開され、だいぶ前に予約していた『朝ごはんの献立』(飯島奈美)が手元に届いた。その名の通り、朝ごはんのレシピ本だ。

その最初のページにあったのが、焼鮭のレシピ。いいねぇ、朝食に焼き魚。その材料を見てみると、意外や<甘塩鮭>と書かれている。

これは勝手なイメージなのだけど、レシピ本で紹介される鮭料理って<生鮭>を使っている印象が強い。やっぱり新鮮なものを使ったほうが、おいしいものができるのかな。

けど生鮭って高いんだよなあ…。いや、お隣に並ぶ甘塩鮭が安すぎるのか?

じつは一度、生鮭を使うレシピの材料費をケチって、甘塩鮭で作ってみたことがある。まあ、考えてみれば当然なのだけど、失敗と認めざるを得ない塩っ辛さになってしまった。

しかしそもそも、甘塩鮭って食べられないほど塩辛いわけがない。そんな恐ろしい食べ物なら、こんなにスーパーで見かけるはずないもの。

『朝ごはんの献立』の焼鮭レシピでは、鮭の上に昆布を置いて一晩寝かせておく、という一工夫が紹介されていた。こうすることで昆布のうまみが鮭に染み込むそうだ。さらに魚の臭みもとれるのだそう。

でも個人的に気になるのは、うまみより塩味。調べてみると、塩抜きという方法が簡単でよさそうである。

やり方は甘塩鮭の切り身を深めの皿に入れ、そこにひたひたの水と酒、みりんを加えてラップをし、冷蔵庫で一晩寝かせる。はい、たったこれだけ。

翌朝、甘塩鮭を水から取り出し、キッチンペーパーで水分をとり、魚焼きグリルで焼く。『朝ごはんの献立』によるとこの時、魚焼きグリルをほんの少し余熱しておくと、網目に鮭が焦げつきにくくなるそうだ。

そして甘塩鮭はグリルの中央ではなく、隅に寄せて焼くのがポイント。我が家の魚焼きグリルは両サイドの上から火が出て焼ける方式のため、こうしたほうがムラなく焼ける。片面を3〜4分ずつ焼いたら完成。

うきうきしながら、食べてみる。うぉ、全然しょっぱくない!

ほとんど塩っけを感じないくらい、きちんと塩抜きできている。これなら醤油をたらして、ちょうどいいくらい。大根おろしやレモン汁もいいねぇ。

鮭がよかったのか、下準備がよかったのか、焼き方がよかったのか。身がふっくらとしているのもしあわせだなあ。ほかほかごはんと一緒に口に運べば、鮭の上品な脂というか、うまみというか、ようするに、おいしい!

そうなんだよ、甘塩鮭っておいしく食べられるんだよね。

鮭の皮までしっかり食べて、大満足。来週の朝も食べよう。

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【覚え書きメモ】
・甘塩鮭の塩抜きは「水400ml、酒大さじ2、みりん大さじ1」に漬け込み冷蔵庫で一晩寝かせる
・魚焼きグリルは30秒〜1分余熱して、火がよく当たる部分に鮭をおく(我が家の場合は中央ではなく、片側によせる)
・焼き時間は中火で計7分ほど(片面3〜4分)


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