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ワインもサステナブルを選ぶ時代に

有機栽培されたブドウで作られたオーガニックワインやビオワインは日本でも人気ですが、いま世界ではサステナブルワインが注目されています。

サステナブルワインとは、ブドウの栽培方法やワインの製造工程でだけでなく、地球環境や地域のコミュニティ、働く人々に対しても「サステナブル」=「持続可能な」発展のために責任をもって作られたワインです。

Forbes誌の記事「5 Things To Look For When A Wine Claims To Be ‘Sustainable’」によると、オーストリアをはじめとしたいくつかの国や地域では、すでに公式なサステナブルワインの認定規格が作られていますが、現時点ではまだ不十分と言え、消費者のためにも明確なラベリングが必要とされています。その一方で、公式認定がなくともワイナリー自身が彼らのサステナブルな取り組みをウェブサイトやSNSで紹介したり、消費者が分かるようラベルに記載したりしています。

少人数で運営されているポルトガルのSymington Wine Estatesは、ワイン産業での温室効果ガスの排出を減らすために設立されたNPO団体 International Wineries for Climate Actionに最初に参加したワイナリーの1つです。また、米オレゴンのBrooks Wineryは、毎年の収益の1%を土壌環境保護のため活動するNPO団体 Kiss the Groundに寄付しています。

オーガニックやサステナブルでなくとも素晴らしいワインはたくさん存在しますが、代々同族経営されているような小規模ワイナリーにおいて、彼らのワインが社会貢献や環境保全の精神によって作られているという事実は、最も誇らしいことのひとつなのです。

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