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日本人は本当にニンジャかもしれない。

最近、私はタイトル通りの疑念を抱いている。
日本人って本当にニンジャかも、と。

息子は好奇心旺盛でじっとしてられないタイプであり、外出時は目を離せない。
まだまだ視野が狭いので、なにかに夢中で走り出したときなんて、ほんとにこわい。そして、走るのがもう立派に速いので大変だ。

ただ「危ないからやめて」と何度いってもやめないので、最近「戦略的野放し」をしている。

生命の危機に陥りそうなものがない場所で、極力注意をする手も声も出さない。
私が声かけや止める前に、本人がどこまで行くのか気になったし、自分で止まれるのかを知りたかったのだ。

息子は、私が思っていた2倍ぐらい遠くまで、ふつうに離れていく。と言っても10mちょい。
それでも正直ヒヤヒヤものだが、なるべく待つ。

私は、簡単にいえば、息子が人にぶつかって失敗するのを待っているのだ。

「前を見ないであっちこっち走っていたら人にぶつかってこわい」という体験をして、自分で感じて考えて、状況に応じて走ったり歩いたりできるようになってほしい。

息子が人にぶつかってしまったら、私はその人にしっかり謝る。それだけは心の準備をしたうえで、見守っている。

の、だけど。

まあ〜これがそう簡単にぶつからないのだ。

息子はたしかに俊敏で、若い(?)し反射神経もよく、ギリギリで止まれる。
しかしそれ以上に、周りのおとながスッとスマートに避けてくれる。なんだろう、見えない膜に弾かれてるような。水と油みたい。まさにニンジャ!!

いや、そりゃ誰もこどもにぶつかってこられたくなんてないし、当たり前ではあるのだけど、よそ見しながら歩いててうっかりぶつかっちゃう、みたいなことが本当に全然起こらない。

生活範囲だとこんなもんかな、と思っていたが、都会の観光地でもそうだった。
謝る心づもりでいるにしても、これだとただ子どもを野放しにしてる放埒な親みたいで、ちょっと恥ずかしい。

も、もっとぶつかってくれてもいいよ…!
なんなら一期一会で怒ってもらってもいい。私も息子も、知らない人から怒られる経験なんてないから。


そうこうしているうちに、息子が保育園の帰り道「どこでなら走っていいの?」と質問してきた。
「車とか自転車がいなくて、人にぶつからなさそうなとこかな」と伝えたら、
「じゃあ公園か〜」と言いながら、自分から手をつないで歩いてくれた。

ニンジャのみなさん、息子はぶつからずに自分で考えて覚えてくれました。
ご協力ありがとうございました。

失敗する作戦としては失敗に終わったが、結果オーライということで。

それでは。

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