見出し画像

カナダに移住してから幸福度が上がった話

20代のときは東京で働いていて、それなりに悪くない生活をしていて"楽しい”ことはたくさんあったけれど、"幸せ"と感じることはほとんどなかった。29歳で最後のチャンスだと思ってカナダに留学した。それから2年半たって、東京にいたときよりも"楽しい"ことは少ないけれど、"幸せ"を感じるようになった。

初めての人とでも英語で会話できると嬉しい

カナダの人はすごくフレンドリーで、初めての人でも話しかけてくれるし、パーティーでの最初の会話は、「初めまして」じゃなくてジョークから始まることのほうが多い。最初はなかなか馴染めないな、とか私の英語全然通じてないな...と思って落ち込むことも多かったけど、チャンスがたくさんあるので最近は少しずつ楽しめるようになって、誰か1人でも私に興味をもってくれて私も相手のことを知ることだけで、すごく嬉しい気持ちになる。

少し暖かくて晴れてるだけで幸せ

カナダは年間の半分くらいが冬... 冬の間はなかなか外にでる気にもなれないし、なにもイベントもない。でもその分、3月頃になって少しでも暖かい日があると、ウォーキングするだけでフレッシュな気分になる。だからといって冬は不幸な気分というわけでもない。夏にはpatioといってレストランの外のテーブルがオープンしたり、色んなイベントが開催されるし、家では外でバーベキューを楽しんだりと、カナダの人は夏を満喫する。日本にいたときは、天候がいいってだけでこんなに幸せな気持ちになれただろうか。

自分の成長を感じることができる

この2年半、私の仕事も住む場所も一緒にいる人もなにもかも変化してきた。2018年の夏に学生としてカナダに来たときは、友達もいなかったし、住む場所もダウンタウンから1時間半くらい離れた郊外に住んでいた。2019年にはカナダ人の彼氏ができて、2020年にはカレッジを卒業してカナダの会社で仕事を始めてダウンタウンに引っ越した。2021年には給料も納得のいく会社に転職することができた。(転職活動の話はこちら) 今年の目標は永住権をとること。日本でも引っ越したり、転職したり、彼氏ができたり、生まれたときから日本国籍も持っていて、それらに対して成長という言葉を当てはめることはなかった。今はその一つ一つが自分にとっては容易ではないからこそ、達成すると成長を感じる。成長は幸福度と直結する。

仕事や恋愛に関して前向きな気持ちになった

日本にいるときは、自分は全然仕事できない、早く仕事辞めたいってマイナスなことばかり考えていた。恋愛でも自分はどうせモテないし、周りが次々と結婚する中で自分はアラサーでシングルだし...と常にマイナスな思考に占領されていた。今でもそういう思考サイクルに陥ることがあるけれど、エクササイズをしたり美味しいごはんを食べたり、母親に電話したり、彼氏に話したりして自分で修正することができるようになった。でもこういうことができるのは時間があるからだし、誰も私に対してマイナスなことを言わないから。日本にいたときは、どの職場でも上司に怒られてばかりだったし、会社に12時間もいて毎日クタクタでそれでもまた次の日も会社に行って怒られて、の繰り返し... 土日だけは好きなことができたけど、平日は囚人になったような気分で毎日過ごしていた。カナダに来てからは、パンデミックの影響もあるけれど、毎日定時よりも早く仕事を終えれるし、怒られることもないので、スキルの向上を目指して自主的に勉強をしたりしている。恋愛でも日本にいたときは"アラサー"や"婚活"という言葉を幾度となく耳にした。カナダに来てからは誰もそういうプレッシャーをかけてこないので、結婚という"ゴール"に縛られずに彼との今の関係に満足している。

まとめ

日本にいても自分で自分の幸福度を上げることができればよかったけれど、私にはその方法がわからなかった。カナダに来てから、カナダの環境や周りの人のおかげで些細なことに感謝できたり、自分の思考をコントロールすることができるようになった。毎年世界の幸福度ランキングが出されているけれど、2021年は日本56位、カナダ14位。この結果を鵜呑みにする必要性はないけれど、周りの環境によって自分の幸福度が変わることはあるので、もし今自分のいる国で不幸を感じているならば幸福度ランキングの高い国に移住するのは悪いアイデアではないと思う。私の願いの一つは、もっと移住が簡単にできる世界になること。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?